第482回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成19年1月12日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、京けい子委員、阿部育子委員、岡崎智政委員、藤澤弘一委員


議事の概要

議題
・テレビ番組
JNN東北5社共同制作番組「みちのくロハス紀行〜スローライフのススメ〜」
 放送日時 11月23日(木) 午後6時55分〜午後7時54分

(委員の主な発言)

◎ 今回の番組で、ロハス(自分にも人にも優しいライフスタイル)について考えるきっかけをつくってもらった。その意味で啓蒙的番組ではないかと思う。ただ紹介していたロハスは“特別な人のもの”という感じがした。誰もが気軽に出来るロハスについても触れてほしかった。

◎ 番組としてまとまっていたし、良い番組だと思う。ただ、農家レストラン、陶芸家の生活、キャンプなどを通してロハスを紹介していたが、同じような傾向の番組が多く見られる中で、今回紹介したロハスはありふれていた感じがした。

◎ 目にも心にも優しい番組に仕上がっていたと思う。紹介していた東北の“自然、食、暮らしぶり”など、自分でなぞりながら体験してみたいと思った。ただロハスを考える時、“東北は美しい、やさしい”と並べるだけでは物足りないと思う。その陰には省エネあるいは地産地消の問題などがあるのではないかと思う。問題提起という部分では、印象が薄い感じがした。

◎ グラビア的にロハスの魅力を紹介していた番組だと思う。ロハスを紹介する場合、切り口として社会的、経済的側面から捉えてゆく方法もあると思う。また、近頃、首都圏からロハスな生活を目指して田舎で生活するケースが見受けられるが、実際には、近隣との関係の問題、健康問題、社会のインフラの問題など存在すると聞く。ロハスというものを、“ロハスの光と影”という視点で見せるのもひとつの方法ではなかったかと思う。

◎ 番組のタイトルは、非常に時代性があり、良いタイトルだと思う。しかし今回のテーマ“ロハス”と番組の関係が希薄な感がある。今回紹介していたロハスは非日常な暮らしであり、楽しみであったのではないかと思う。ライフスタイルとは、非日常的なものではないと思う。ロハスの発想、価値観を人に伝えることは難しいことであると思うが、制作者として、ロハスの意味するところをもっと深く考察し番組作りに当たって欲しい部分があった。

◇次回開催日:平成19年2月9日(金)