第483回東北放送番組審議会 議事概要
■開催日
平成19年2月9日(金)
■場 所
TBCホール
■出席委員
田中昌志副委員長、亰けい子委員、阿部育子委員、岡崎智政委員
石塚卓美委員、紅邑晶子委員、岩間利裕委員
議事の概要
議題
・テレビ番組
JNN9局ネット特別番組「黒潮縦断!ギョギョ仰天!カツオパワーを食べつくせ!」
放送日時 1月28日(日) 午後2時〜午後2時54分
(委員の主な発言)
◎ カツオの文化圏として、気仙沼、土佐、沖縄、インド洋のモルディブと広範囲に丁寧に取材した好感の持てる番組である。昨今マグロの話題が多い中で、カツオに着眼したのは、発想の良さを感ずる。また、気仙沼がカツオの水揚げ10年連続日本一、沖縄はカツオの年間消費量が全国平均の7倍であること、また、モルディブでカツオ節を作り日本にも輸出していることなど発見がたくさんあった。
◎ 「知識」と「笑い」を織り交ぜた、見てためになるバラエティーという制作者の意図は達せられていたのではないかと思う。クイズをタイミング良くちりばめ、カツオ節の効用などを紹介しながらの展開は、視聴者を飽きさせない構成だと思った。子供から年配の人まで幅広く楽しめた番組ではなかったかと思う。ただ、カツオの生態系についてきちんとした説明がほしかった。
◎ カツオの知識がしっかり身についた。ナレーションも要所を締めていて、バラエティー性と共に、教養にあふれていた番組だと思う。また、“さかなくん”の魚に対する豊かな知識、魚大好きという気持ちが番組から伝わってきた。
◎ テンポ良く進行し、楽しい番組だった。ただ、“さかなくん”が何者であるのか説明が足りなかったと思う。説明が足りないと、いまひとつ視聴者に対して信頼性に欠けるかなと思った。また、レポーター3人のバランス、絡み方、表現の仕方に工夫が欲しいところがあった。
◎ 今回の「・・・カツオパワーを食べつくせ!」というタイトルから考えると、そのパワーを番組から感じ取ることができなかった。健康へのカツオパワーの効果を期待して見ていた部分が大きかったと思うが、もう少しカツオパワーをきちんと伝えて欲しかった。
◎ レポーターがうるさい感じがした。また、ナレーションとテロップのズレ、テロップの色使いに工夫が欲しかった。
3人のレポーター:
さかなくん(東京海洋大学客員助教授)
島崎和歌子(高知県出身)
香田晋(歌手)
◇次回開催日:平成19年3月9日(金)