第485回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成19年4月13日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、田中昌志副委員長、亰けい子委員、阿部育子委員、岡崎智政委員


議事の概要

議題
・テレビ番組
JNN共同制作番組「夜空の万華鏡―ニッポン花火物語―」
 放送日時 3月21日(水) 午前9時55分〜午前11時20分

(委員の主な発言)

◎ 花火の魅力について、日本各地、イタリアを取材し構成していたが、映像が美しく、興味深く楽しむことが出来た。また、花火師の花火にかける情熱、研究心が画面を通して伝わってくるものがあった。しかし、日本の花火師が世界のトップレベルにあるという話だが、どの点がそうなのか、また、日本の花火とイタリアの花火がどう違うのか、もう少し、説明が欲しかった。また、ナレーターは、大変上手いのだが、語りが単調すぎたと思う。

◎ 外国の花火を色々見てきたが、外国の花火は、華やかさに欠けるものが多いのだが、番組を通して、改めて日本の花火のすごさを感じた。また、日本で最初に花火を見たのは、誰なのか?果たして“伊達政宗なのか、家康なのか”もう少し掘り下げて展開して欲しかった。

◎ 愛知県に伝わる男性的な“手筒花火”、イタリアでの“宝石のような花火”、塩釜市野々島の“小さな花火”、日本三大花火大会のひとつ“土浦の花火”など各々の花火の特色を対比しながら、花火の魅力を視聴者に感じさせてくれた番組であると思う。

◎ 花火について知らなかったことが、ひとつずつ解き明かされる楽しさを味わうことが出来たし、若い花火師が、緊張感を持って新しい花火作りに挑戦している姿に感動すら覚えた。また、花火のルーツ、歴史などについても知識を拡げることが出来た。

◎ 花火を通して、日本の美、花火師の心意気や技、日本人が抱く郷愁感が、番組を通して視聴者によく伝えることが出来たのではないかと思う。 また、“日本とイタリア”の花火の対比で、色々な面から比較してゆくのも面白い試みであると思う。欧州の花火は、宗教との結びつきが強いと思うし、日本でも、神への奉納あるいは仏様への奉納ということで共通点があるのではないかと思うし、花火に対する日本人と異なるイタリア人の思い、花火のタイプの違いなどが物語に盛り込まれると、なお、番組の面白さが増していたのではないかと思う。

◇次回開催日:平成19年5月11日(金)