第493回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成20年2月8日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、亰けい子委員、阿部育子委員、岡崎智政委員
藤澤弘一委員、武田功委員、児玉治正委員、佐々木ひとみ委員


議事の概要

議題
・JNN9局ネット特別番組
「列島縦断!鍋ハンター〜ニッポンを元気にする絶品鍋〜」
 放送日時 1月27日(日) 午後2時〜午後2時54分

(委員の主な発言)

◎ 伊藤博文が愛した「フグ鍋」(山口県)、川端康成ほか文豪が好んだ「スッポン鍋」(京都市)、馬肉を利用した「なんこ鍋」(北海道)など日本各地の鍋料理を紹介していたが、鍋にまつわる歴史など興味深い話を交えながらの構成で、自然体で楽しむことが出来た。

◎ 北海道・歌志内の「なんこ鍋」を紹介した部分は、鍋にまつわる炭鉱夫のエピソードなどを交えた構成で、ドキュメンタリーのテイストがあり、地域に愛されている鍋であることがよく伝わってきた。

◎ 食べ物の味わいをどのように視聴者に伝えるのか難しいテーマであるが、出演していたレポーターの味覚に対する表現力が、総じて乏しいと思った。

◎ 日本各地の鍋料理を紹介した番組であるが、バラエティーの楽しみもいただいた。

◎ 紹介していた鍋は、全国でも有名な価格の高い鍋料理が多かったが、庶民的な価格の安い鍋料理も紹介して欲しかった。

◎ 北海道の「なんこ鍋」は、紹介する価値のある鍋である。これからも、人にあまり知られていない鍋を発掘してほしい。グルメ番組が多い昨今であるが、制作する上で大切なのは、確かな「視点」である。視点を大切にして制作して欲しい。

◎ 宮城県の「カキ鍋」。松島でとれたカキを、名取の古民家で食べる構成であったが、いささか違和感を持った。松島で食べる構成の方が、リアリティがあって良かったのではないかと思う。

◎ 視聴者に「食」を伝えたいのか、レポーターのおいしさを表現するパフォーマンスを伝えたいのか、わかりにくい構成であったと思う。