第499回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成20年9月12日(金)
■場 所 TBCホール(仙台市太白区)
■出席委員 田中昌志副委員長、亰けい子委員、阿部育子委員、藤澤弘一委員
児玉治正委員、佐々木ひとみ委員、後藤康宏委員


議事の概要

議題
・テレビ番組「進化する響き〜津軽三味線・浅野祥の挑戦〜」

 放送日時 8月30日(土) 午後2時00分〜午後2時54分

(委員の主な発言)

◎ 冒頭の「天才少年はチャレンジャーに変身していた」というコメントが、今を見事に表現していた。映像、ナレーション、構成などのクオリティーが高く、インタビューも秀逸。画面から伝わる距離感から、浅野さんの取材者への信頼を感じた。

◎ 高校を卒業して国際的に活躍するなどといったタイミングが良く、来年になると撮れない中身だと思った。「素直で偉ぶらない」魅力的な人柄に加え、家族の絆をほのぼのと感じさせてくれた。幸せな感じで見終わった。

◎ 前作の「17歳の響き〜津軽三味線・浅野祥の世界〜」放送後、続編を楽しみにしていたが、期待に沿ってとても良かった。アメリカでとてもエキサイトしている様子を見て、良いステップになったのかなと思った。これからどんなふうに世界に羽ばたいていくのか、何章(何作)か番組を続けてほしい。

◎ 自然で気負わない人柄が、遺伝的な素質、努力、家庭環境、師匠など、いろいろな好条件がそろった環境で育ってきたことが、番組を見て分かった。

◎ 仙台が生んだ稀有な才能の持ち主を、地元としても継続して育てていくという温かいまなざしが感じられた。

◎ 全体として若者を応援するというスタンスで、素直に入っていける番組。今は、子育てや青少年の課題がクローズアップされがちだが、高校生や大学生の元気な姿を、いろいろな場面で取り上げてもらいたい。

◎ 1年半に及ぶ長期、広範囲での取材を、50分程度にまとめるのは大変だったと思うが、いろいろ手広く扱いすぎたことで、ポイントがとらえにくく感じ、圧迫感を持った。あまりにも忙しすぎる大学生活や、進化するためには険しい道がある、という筋書きで、番組全体が重く感じたのかもしれない。

◎ “伝統音楽と現代音楽のコラボレーション”や“WAHAHA本舗とのコラボレーション”について、もっと具体的な方向性が分かると良かった。

◎ アメリカのケネディー・センターが巨大な施設であるという表現をしていたが、実際に演奏した場所は小さいところだった。当然メインホールで演奏するようなイメージで導入されていたのでギャップがあり、伝える正確さというところが気になった。