第502回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成21年1月16日(金)
■場 所 TBCホール(仙台市太白区)
■出席委員 不破和彦委員長、田中昌志副委員長、亰けい子委員、阿部育子委員
岡崎智政委員、藤澤弘一委員、佐々木ひとみ委員


議事の概要

議題
・ラジオドキュメンタリー「響け!ぼくらのきらきら音楽〜自閉症と生きる弦楽合奏団の歩み〜」
 放送日時 11月29日(土) 午後8時〜午後9時

(委員の主な発言)

◎ 非常に重いテーマを真正面から取り上げた、極めて良心的な作品だった。社の日頃の活動、地域密着という姿勢がよく出ていて、ナレーションも淡々としていて聴きやすかった。

◎ 一生懸命演奏しているアンサンブルの音色、かかわっている人、そして子どもたちがきらきら輝いているのが番組を通して感じられた。爽やかな番組だった。

◎ ナレーションとインタビューがよくマッチしていた。自分たちの気持ちを一生懸命伝えようとする子どもの声や、先生や親の本音などを生き生きと表現し、臨場感あふれる番組に仕上がった。

◎ 指導している荒井先生なくしてはこのストリングスはないという、良いことだが非常に稀有な例。淡々としているところに込められた先生のすごい情熱に、一番感動した。“ながら”では聴きにくいため、聴取率は高くないかもしれないが、こういう聴いた人が良かったと思えるような番組は、絶対必要だと思う。

◎ 自閉症については、医師の医学的な説明以上に、3人の母親が自分たちの子どもの思考や行動パターンをとらえて説明しているところが、一番理解できた。非常にわかりやすく、教えられるところが多かった。

◎ 不得意なものはあるものの、好きなものには没頭できるという子どもたちの得意とする面を引き出したのが、この弦楽合奏団だと思った。番組を通して自閉症について理解してもらおうという役割や目的は達成された。

◎ 内容は良かったのだが、構成として、途中で長いと感じた部分があり残念だった。情景を伝える描写が少なく、ところどころ映像を消してテレビを聴いているような感じがした。

◎ ラジオでは、登場人物が多いと「この人は誰だったかな」など、多少混乱が起きる。今回は女性ナレーター1人だったが、工夫として男性ナレーターも入れて、担当を分けても良かったと思う。