第509回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成21年9月11日(金)
■場 所 TBCホール(仙台市太白区)
■出席委員 不破和彦委員長、田中昌志副委員長、亰けい子委員、阿部育子委員
岡崎智政委員、早坂栄二委員、佐々木ひとみ委員、仁平義明委員、小島孝委員

議事の概要

議題
・テレビ番組「ふしぎのトビラ〜ふるさとサイエンス〜 夏休みスペシャル・福島ふしぎツァー!!」
 放送日時 平成21年8月8日(土)午後5時〜5時30分

(委員の主な発言)
身近な不思議を取り上げ、さまざまな実験が大変わかりやすかった。
最初の「ろうそくのすすと水滴」の実験の説明がなかったのが気になった。
また、大内宿で「トチの実」が水につけると苦みがなくなる理由も説明されていなかった。
子どもの好奇心をくすぐり、科学する心を育てるいい番組だったと思う。
「ドラム缶」が空気の膨張で破裂したが、今の子供は「ドラム缶」の強さを知らないのではないか?
実験とは関係なかったのに、なぜドラム缶の風呂に入っているシーンがあったのか分からない。
会津観光とリンクしてサイエンス番組として成功だったと思う。
民芸品の会津の赤べこの由来などが入ったらもっと良かった。
子どもたちの驚きの表情で面白がっていることが伝わった。ゲストの表情も良かった。
時間の関係もあるのだろうが、少し盛りだくさんになっていて、詳しく説明するものと流すものがあって残念だった。テーマを絞った方が良かったのでは?
天然記念物の「浮島」を取材しているが、きちんと許可を取っていたかどうかが分からなかった。
火を使う実験があったが、子供が見ているので文字だけでなくコメントで注意喚起をすべきであった。
子どもの関心や興味に答えるだけではなく、分かりやすい言葉でより具体的に「なぜそうなるか」の説明があると良かった。
貴重な浮島が長い年月にわたって残っていることについては、自然環境の持続化を子どもたちに説明してほしかった。
良い素材をたくさん見つけて、現場に足を運ぶスタッフがどう対応するか、力量が問われると思う。

(制作側の発言)
今回はいつものスタジオを飛び出して年に1回の全編ロケ構成だった。
放送時間が30分弱なので、詳しく説明できない部分がどうしても出てくる。
あまり難しい科学番組にすると、子供がついて行けない。理屈抜きで納得してもらうように、実験を映像で見せる点で苦労している。
実験だけで答えがない部分は、視聴者に考えさせる狙いもあった。現象面のみの説明のみで割り切った部分と具体的に解説する部分に大きく2つに分けた。
火を使った実験は2ヶ所あったので、大人と一緒にするであろうドラム缶の実験には注意喚起をしなかった。
天然記念物の撮影については、福島県の教育委員会から許可をいただき、「浮島」には一切手を触れないという条件で取材した。