第512回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成22年1月15日(金)
■場 所 TBCホール(仙台市太白区)
■出席委員 不破和彦委員長、亰けい子委員、岡崎智政委員、阿部育子委員
早坂栄二委員、佐々木ひとみ委員、青木健一委員、仁平義明委員、小島孝委員

議事の概要

議題
・テレビ番組 民教協「発見!人間力」
 「大草原の学び舎〜モンゴル歌姫の夢」
 放送日時 2009年11月15日(日)午前6時15分〜45分放送

(委員の主な発言)
「発見!人間力」という企画意図にぴったりだった。
母国に学校を建設したいという大きな夢に向かって活動する主人公の、人間力がとてもよく描かれていた。
淡々とした抑えたナレーションが、番組にうまく合っていて素晴らしかった。
日本人のボランティアやスタッフが主人公を支えている姿が、前向きに明るく紹介されていてよかった。
堅実で誠実なドキュメンタリーで、「モンゴル歌姫」というタイトルがうまいと思った。
カメラマンが、主人公の表情、特に笑顔をうまく切り取っていた。
現地取材をしていたのに、内モンゴルの文化や教育などの情報が少なかった。
取材の制限があったのだろうか?
いい番組なのに放送時刻が早朝で、もったいない。
内モンゴルの情景や音楽をもっと使ってほしかった。
「中国ナンバー1に輝いた歌姫」や「中国版の紅白歌合戦」という表現が気になった。

(制作側の発言)
なかなか取材の日程が組めず3泊4日で行ったが、実際に取材ができたのは1日だけで、そのほかは移動で費やした。
いろいろ盛り込みたいところもあったが、取材できず残念だった。
番組のオープニングや構成については、民教協の番組上の約束・制約がある。
「中国ナンバーワン」については、高校生時代に中国全土で優勝経験があるので、とても歌のうまい人だということを表現したくて使った。
「中国版紅白歌合戦」は中国中央テレビの正月コンサートのオープニングに子供たちが出演しているので使ったが、たしかに表現がまずかったと思う。
中国の幼児教育や家庭環境等、細かいところも描きたかったがかなわなかった。
現地取材をしたため、テーマがたくさん見つかった。
30分では扱いかねたので、できれば続編を考えたいと思う。