第517回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成22年6月11日(金)
■場 所 TBC本社役員会議室(仙台市太白区)
■出席委員 海野道郎委員長、田中昌志副委員長、阿部育子委員、岡崎智政委員
佐々木ひとみ委員、早坂栄二委員、小島孝委員、杉浦永子委員、西條公美委員

議事の概要

議題
・テレビ番組 スポーツスペシャル
   「ベガルタ仙台 梁勇基の挑戦〜夢のJ1 そしてワールドカップへ」
 放送日時 2010年3月10日(木)午後7時54分〜8時55分放送

(委員の主な発言)
とても丁寧に多角的な取材をしていて、見応えがあった。
梁選手の本質を示すような、印象的なシーンが非常に多く良かった。
放送のタイミングがとても良く、梁選手がとても魅力的に見えた。
企画意図通りに制作されていて、構成も良かった。
梁選手が在日3世なので、日本人にはない民族意識・愛国精神などを考えさせるきっかけになったと思う。
サッカーを通して梁選手の人物像を忠実に映し出そうという思いが伝わってきた。
チームではなく梁選手1人をフォーカスしていて良かった。梁選手の言葉の力はとても印象的だった。
監督や家族など梁選手を支えている人たちのコメントには文字スーパーがあったのに、梁選手の発言にはなかったので入れた方が良かったのでは?
在日3世の苦悩やハングリーさを敢えて映像化したことを評価する。
梁選手がW杯選手登録から外れたことで、モチベーションが下がってしまった。
サッカーに詳しくない人のために、J1とJ2の違いなども解説してほしかった。
見終わった後、ものすごく重苦しい感じがした。昨年J1に昇格してここ数年では一番明るく輝いている時なのに残念だった。「梁の挑戦」というより「ベガルタJ2苦難の歴史」と捉えた。
スポーツは、選手とファンが一体となって目標を達成する疑似的な共同作業に参画すること。その意味で、偏見を取り除くことに寄与しているのではないか。

(制作側の発言)
チームの中で一番輝いていたのが、梁選手で、番組を作りたいと思っていた。
他力本願だが、今はW杯のピッチに立ってほしいと思っている。
映像の長回しは、カメラマンの思い入れがあったと思う。
梁選手のコメントに視聴者が耳を傾けてほしいと思って、スーパーをかけなかった。