第518回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成22年7月9日(金)
■場 所 TBC本社役員会議室(仙台市太白区)
■出席委員 海野道郎委員長、阿部育子委員、岡崎智政委員、佐々木ひとみ委員
早坂栄二委員、小島孝委員、西條公美委員、杉浦永子委員

議事の概要

議題
・ラジオ報道特別番組 「地震災害に備える〜その時までに出来ること〜」
 放送日時 2010年6月13日(日)午前11時30分〜午後1時放送

(委員の主な発言)
番組内容はよかったが、これだけの中身を1時間半の1回で放送するのはもったいない。同じような企画を、短時間でもいいので何回も放送してほしい。
命を守るという公共性を意識した良心的な番組だった。
啓発番組として、タイミングも良かった。放送中に地震が発生したが、落ち着いて冷静に対応していてさすがだと思った。送り手もリスナーも、訓練になったのではないか?
長時間だったので、「過去に学ぶ編」と「現在の状況のリポート」など2部構成にした方がよかったのではないか。
日曜日の日中に放送されたので、家族で地震・津波防災を考えるいい機会になった。
地震や津波の体験者の生の声が、とても効果的に使われていて参考になった。
「来るべき地震」という表現は間違いではないだろうが、地震を期待して待っているというニュアンスがあるので、言い換えた方がいいと思う。
地震の専門用語は分かりにくいので、「こどもニュース」的にキーワードの解説があっても良かった。
津波に力点が置かれていたように感じたが、内陸に住んでいる人は無関係と思ったのではないか。全体として緊張感・緊迫感がなかった。
伝えたいことがたくさんあったためか、進行アナウンサーがしゃべりすぎている印象があった。大切な事は、TBCのHPでフォローしたらいいと思う。
地震に遭った時間と場所によって準備するものが違うと思うので、地震防災アドバイザーからは、もう一歩踏み込んだアドバイスが欲しかった。

(制作側の発言)
チリ地震津波から50年、今年2月にチリ地震津波、岩手・宮城内陸地震から2年のタイミングで、バランスよく3本柱で構成しようと企画した。どうしても津波のインパクトが強くなった。
放送中に実際の地震が発生したので、予定していた栗駒の復興の様子を割愛せざるを得なかった。
アナウンサーは、宿直勤務の時に月1〜2回地震発生時の初動対応訓練をしている。
スタジオには、地震発生時対応アナウンスコメント等がパネルで表示されている。
TBCラジオでは、「週刊地震防災セミナー」や「防災一口メッセージ」を放送している。
いざという時に役に立てるよう、常日頃の準備・訓練をして備えている。