第519回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成22年9月10日(金)
■場 所 TBC本社役員会議室(仙台市太白区)
■出席委員 海野道郎委員長、田中昌志副委員長、阿部育子委員、岡崎智政委員
佐々木ひとみ委員、早坂栄二委員、小島孝委員、杉浦永子委員
■文書参加 西條公美委員

議事の概要

議題
・テレビ番組  TBCスペシャル「ヒロシマから離れた地で・・・」
          〜仙台の被爆者 木村緋紗子さん 魂の叫び〜
 放送日時 2010年8月18日(日)午後7時〜午後7時55分放送

(委員の主な発言)
木村さんの意志の強さ・使命感を全編で感じて、励まされ元気をもらった。
過去・現在・未来が盛り込まれていて、構成がとてもよかった。
音楽や字幕が少なく、内容を咀嚼して考える時間が取れた。
原爆・反核・反戦がきちんと整理しきれていないと思った。
原爆被爆者の会が全国組織にあることを初めて知った。
宮城にも205人もの被爆者がいることも驚いた。
活動の協力者がいるのかどうかが分からず、木村さんの個人プレーに見えた。
組織のリーダーとしては問題あるように感じた。
制作者の状況説明のコメントがほしかった。
平日の夕食時の放送だったが、もっと多くの世代に見てもらうために放送時間の配慮がほしかった。
子供たちに見せたいので、DVD化して教材として配布してはどうか?
原爆の怖さと戦争体験のどちらを訴えたかったのか、その辺が弱いと思った。

(制作側の発言)
NYには、被爆者の代表として行った。
アメリカ取材は、担当者1人で行った。現在は報道部記者だが、取材する部や支局にも在籍していたので、カメラワークもしっかりできた。
木村さんは、宮城の被爆者の会の事務局長。会長はいるが実質1人で活動。
資金は会員の会費で賄われている。
放送時間帯については、ネットの関係でゴールデンタイムで放送される枠は限られている。
複数の世代で見られるような時間帯を考えた。
最後の取材が8月6日にもあったので、編集に時間がかかった。
今回のために購入した映像はない。TBCのライブラリー映像や系列局の提供映像を使用した。
菅首相の映像はあえて使わず、スーパー処理にした。
木村さんがアメリカに行くという情報も番組製作のきっかけになったが、放送局として「語り部」の存在を伝えていくことが必要と考えた。