第626回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 2021年5月14日(金)
■場 所 tbc本社 役員会議室(仙台市太白区)
■出席委員 鈴木陽一 委員長、須田ゆう子 副委員長、天野晴華 委員、原谷守 委員、
阿部憲子 委員、早坂宏美 委員、白藤高顕 委員、武田健久 委員
(コメント参加) 春浪隆夫 委員

議事の概要

議題
・ テレビ番組 Nスタみやぎスペシャル
「東日本大震災10年 〜大津波の教訓を未来へ〜」
放送 2021年3月10日(水) 午後6時15分〜8時00分

(番組内容)
東日本大震災の発生から10年。あの日、沿岸部を襲った津波は海底を削り取り、ヘドロなどを含んだ「黒い津波」だったことが明らかになってきました。最新の研究から、被害を拡大させた「黒い津波」の実態に迫ります。
また、大切な肉親を亡くした遺族はこの10年をどのような思いで過ごしてきたのか・・・。遺族の思いを受け止め、被災地に暮らす私たちが災害とどう向き合って生きていくべきかを考えます。

(委員の主な発言)
映像をふんだんに使った地元局ならではの構成で、10年後の今だからこそできた見応えのある番組だった。
黒い津波の解明、防潮堤や射流、多重防御といった科学的見地からの検証が分かりやすく伝えられていた。
タイトル通り未来を見据えた内容だった。
再構成して他県でも放送してほしい。
後半は各エピソードの内容が多岐に分かれ、番組としてのまとめに曖昧さが残った。

(制作側の発言)
今後、自分のように震災を知らない世代が震災報道番組の制作に携わる事がどんどん増えてくると思うが、報道機関としても次の世代につなげていきたい。
震災10年を振り返り伝える上で津波の映像を使用したが、どのくらいの分量を使うべきか判断が難しい。今後も継続して番組を作っていくので、視聴者心情に配慮しながら判断していきたい。