(C)映画「佐賀のがばいばぁちゃん」製作委員会 |
■□笑顔で
□■生きんしゃい。
新幹線の車中、デッキで得意先と話していた会社員・岩永明広は、母と離れ一人旅の寂しさに泣きべそをかいている少年に出会った。どこかで見た光景だと思った途端、車内は昭和32年当時の客車に変わっている。窓に泣き顔をくっつけている少年、それは、44年前の明広本人だった。
戦後まもない広島で、原爆症で父親を亡くし、居酒屋で懸命に働く母に育てられていた明広は、母の元を一人離れ、佐賀にある祖母の家で暮らすことになった。夫の死後7人の子供を育て上げた祖母は、今も現役の掃除婦として働き、かなり古くなった家で一人暮らしをしていた。夜遅く、広島から到着したばかりの明広を迎えた祖母は、長旅への労いもなく、一言「ついてきんしゃい」。戸惑う明広を、粗末な離れの小屋に連れていき、「明日から明広がゴハンば、炊くとやけん、よう見ときんしゃい」と、火吹き竹を手渡した。こうして、明広とばあちゃんの暮らしが始まった…。
|
●監 督 | 倉内均
|
●出 演 | 吉行和子、浅田美代子、鈴木祐真、池田晃信、池田壮磨、緒形拳(特別出演)、三宅裕司(特別出演)、島田紳助(友情出演)、島田洋八(友情出演)、山本太郎、工藤夕貴
他
|
●データ | 2005年/日本映画/104分
|
|