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佐賀のがばいばぁちゃん 佐賀のがばいばぁちゃん


佐賀のがばいばぁちゃん
(C)映画「佐賀のがばいばぁちゃん」製作委員会

■□笑顔で
□■生きんしゃい。

新幹線の車中、デッキで得意先と話していた会社員・岩永明広は、母と離れ一人旅の寂しさに泣きべそをかいている少年に出会った。どこかで見た光景だと思った途端、車内は昭和32年当時の客車に変わっている。窓に泣き顔をくっつけている少年、それは、44年前の明広本人だった。
戦後まもない広島で、原爆症で父親を亡くし、居酒屋で懸命に働く母に育てられていた明広は、母の元を一人離れ、佐賀にある祖母の家で暮らすことになった。夫の死後7人の子供を育て上げた祖母は、今も現役の掃除婦として働き、かなり古くなった家で一人暮らしをしていた。夜遅く、広島から到着したばかりの明広を迎えた祖母は、長旅への労いもなく、一言「ついてきんしゃい」。戸惑う明広を、粗末な離れの小屋に連れていき、「明日から明広がゴハンば、炊くとやけん、よう見ときんしゃい」と、火吹き竹を手渡した。こうして、明広とばあちゃんの暮らしが始まった…。
●監 督倉内均
●出 演吉行和子、浅田美代子、鈴木祐真、池田晃信、池田壮磨、緒形拳(特別出演)、三宅裕司(特別出演)、島田紳助(友情出演)、島田洋八(友情出演)、山本太郎、工藤夕貴  他
●データ2005年/日本映画/104分
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映画の批評コーナー。 は3段階評価です。
ネタバレの危険がありますので、内容を知りたくない方はご注意ください。

<評>★★★
■同じく、原作を読んだ者としては、吉行さんが適任!貧乏を楽しんだ時代がよく映されていたとおもいます。主人公や祖母を取り巻く人々の温かい人情に何度も涙がこみ上げました。たしかに、『優等生』的な仕上がりでしたが、そこは原作を読んでさらに楽しんでもらえたらいいなと思います。〔かつての野球少年〕

<評>★★★
■私も原作を読んだのですが,吉行さんでよかったと思います。小学生低学年のおばあさんなんだから,元気なおばあさん,気丈なおばあさんがやはりいいです。しわしわ泥臭おばあさんとはちょっと違うと思います…。 とてもデフォルメされていて良い話でした。ただ懐古主義に陥るんじゃなくて,心の純粋さを沢山もらえたような気がします。文部科学省選定の理由は「生きる力」を具現化しているところ?〔レッスン〕

<評>★★★
■原作を読んでから観たので、文字では表現しきれない空気が出ていて、笑う場面でも人の優しさがあふれていて泣けました。吉行さんや工藤さんの演技はさすがです。子役が台詞棒読みな場面もありますが、それがかえって素朴でよかったです。惜しむらくは、原作のエピソードをはしょったり抱き合わせてしまったことで話が薄くなったことと、原作を読んでいないとわからない背景の説明不足を感じたことです。原作読まずに観た人には「文科省選定らしい典型的な映画だね」と思われそうなのがもったいないと思いました。とてもわかりやすく読みやすいので、ぜひ原作も読んでください。〔とろろ〕

<評>★★
■昭和30年代を強くたくましく生きた”がばい”(すごい)ばぁちゃんと出会えた!この作品の原作はご存知、漫才コンビB&Bの島田洋七さんである。主人公は彼自身と、彼を育ててくれた祖母の話であるが…とにかく、貧乏でも臆することなく楽しく生きる!その強さはいつの時代も共感を呼び、とても心が豊かになってくる。物が溢れ豊かな時代だからこそ心に沁みこんでくる作品です!私にとっても何か人生の道しるべとなる1本でした。キャスト陣も豪華で特に母親役の工藤夕貴さんと先生役の山本太郎さんに涙涙…でした。星3つ!つけたい所なんですが…私的には”がばい”(すごい)ばぁちゃん役が吉行和子さんは、どうなんだろう…もう少し歳をとった泥臭い感じがあっても良かったんじゃないかな〜と思って星2つにしてしまいました。吉行さんは、ちょっと綺麗過ぎたかな?ストーリーとしては文部科学省選定だけあって是非、学校や親子で観てもらいたい作品です。〔シネマタイムズ編集長 菅原美話 →シネマタイムズへ

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