TBC EVENT SPECIAL
「花競四季寿より万歳・鷺娘」「冥途の飛脚」
はなくらべ四季しき寿ことぶき 万歳まんざいさぎむすめ

 文化6年(1809)、大坂の御霊社内の芝居で初演 。春夏秋冬をテーマにした4つの舞踊からなる作品で、春の「万歳」と、冬の「鷺娘」をお届けいたします。
 かつてお正月には欠かせない存在だった万歳太夫と才蔵が、独特の雰囲気を漂わせてにぎやかに新春を寿ぎ、「鷺娘」では、白鷺の精が、降り積もる雪に耐えながらも、やがて来る春の兆しを見つけ、喜びます。
「冥途の飛脚」
めいきゃく 〜おりとしのだん封印ふういんぎりだん

 竹本座で正徳元年(1711)7月以前に初演されたと推定される、近松門左衛門の上中下三巻の世話物。飛脚屋亀屋の養子忠兵衛が金を横領、遊女を請け出して逃亡した事件をもとにしています。
 忠兵衛は、愛する遊女梅川を他の客に身請けさせまいとして、友人八右衛門宛に届いた金を、身請けの手付金に流用。八右衛門に事情を話し、謝罪しましたが、金はまだまだ足りません 。
 夜、急ぎの金300両を届けるため、武家屋敷へと向かう忠兵衛。ところが、いつのまにか、足は梅川のいる方へ。梅川に会いたい…いや、金を届けなければ…迷いに迷い、行ったり来たり。とうとう、羽織が脱げ落ちたのにも気づかずに、遊廓へ。
 そこで立ち聞きしたのは、八右衛門の話。金に詰まった忠兵衛の行く末を案じ、廓から遠ざけようとしてのこととはいえ、金の使い込みを暴露する、嘲罵にも似た言葉に、生来短気な忠兵衛は、逆上。梅川の嘆きも耳には入らず、金なら持っていると、300両の封印を切って、金を八右衛門に投げつけ 、梅川を身請けして逃走…。
 忠兵衛が理性を失い破滅していくさま、人間の弱さ、愚かさをみごとに描いた近松の代表作の一つです。

昼の部・配役表

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