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団子売/菅原伝授手習鑑
だんうり

 江戸時代、臼と杵を持ち歩き、団子を作って売っていた団子売。一搗つきごとに杵を振り、臼を叩いて、人集めをしたようで、その様子は、月の兎が団子を搗く、清元の歌舞伎舞踊『玉兎月影勝』(1820)に取り込まれました。これをもとに作られたのが、本作。若い夫婦が団子を搗き、踊りを披露するというもので、歌舞伎舞踊に逆輸入されています。
団子売/菅原伝授手習鑑
菅原伝すがわらでんじゅならいかがみ 〜てらりのだんてら子屋ごやだん

 平安時代、右大臣菅原道真は、左大臣藤原時平の讒言により、大宰府に左遷され、失意のうちに亡くなり、怨霊に。雷神として恐れられ、その後は学問の神様として慕われ、今日に至っています。本作は、さまざまな天神(道真)伝承を取り入れて、竹田出雲初代 、並木千柳、三好松洛、竹田小出雲(二代出雲)が合作し、人形浄瑠璃の黄金期、延享3年(1746)に竹本座で初演。浄瑠璃三大名作の一つに数えられる五段の時代物で、中でも最もよく上演される四段目をご覧いただきます。
 道真の領内に住む百姓の三つ子の兄弟は、道真の計らいで、それぞれ、親王、時平、道真に舎人として仕える身。時平の讒言で道真が失脚すると、時平を主人とする松王丸は、道真方の親兄弟と敵対 。
 時平が命を狙う道真の若君を我が子と偽り匿うのは、道真の書の高弟で寺子屋を営む武部源蔵。しかし、それも発覚。若君の首を討てと命じられ、進退きわまった源蔵は、やむなく、その日に入門したばかりの男の子を身代わりに。首の検分役は、若君の顔をよく知る松王丸。その目をごまかせる可能性はほとんどなく、討ち死覚悟で首を差し出す源蔵。と、意外にも、若君の首と松王丸が認め、うまくだませたと思いきや…。
 松王丸は、道真に恩を受けながら敵対せざるを得ない立場に苦悩 、若君を救って恩に報いようと、身代わりが必要となる源蔵のもとへ我が子を―それまで悪人と思われて来た松王丸の本心、子を失った悲痛な思いが明かされます。
 江戸時代に何万と存在し、道真が祀られていた寺子屋を舞台として、腕白ざかりの子供たちが笑いを誘う冒頭から、松王丸夫婦の悲しみが胸に迫る、名曲として知られる段切の「いろは送り」まで、緊迫感みなぎる屈指の人気演目です。

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