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団子売
義経よしつね千本桜せんぼんざくら 〜道行初音旅みちゆきはつねのたび

 大和の源九郎狐の言い伝えを取り入れた四段目の華麗な道行。道行の最高傑作といわれ、聞きどころ、見どころ、たっぷりです。
 平家を滅ぼしたのち、謀反を疑われ、頼朝に追われる義経は、吉野山に潜伏。それを知った愛妾静御前が、義経の家来佐藤忠信を供とし、吉野をめざして大和路を旅します。満開の桜の中、義経を思って静が打つ鼓「初音」は、大昔、雨乞いのために雌雄の狐の革で作られ、義経が法皇から賜わり、静に形見として与えたもの。実は、この忠信は鼓の子、つまり狐…。狐独特の表現や早替わりもお楽しみください。

「新版歌祭文」野崎村の段
新版しんぱん歌祭文うたざいもん 〜崎村ざきむらの段 〜

 大店の娘お染と丁稚久松の、許されない主従の恋。しかも、お染には結婚が決まり、久松には、養い親久作の妻の連れ子、おみつという許婚がいました。この恋の行く末を心配し、また孝行なおみつの幸せを願う久作は、店で失敗した久松が実家に戻されたのを幸い、おみつと祝言をあげさせることに。待ちに待った祝言が突然決まり、おみつは大喜び。ところが、久松を追ってお染が…。
 あくまでも恋を貫こうとするお染。その強い思いに打たれ、一度は恋を諦めた久松も、一緒になれなければ死ぬとの意を再び固めます。久作は、道ならぬ恋を思い切るよう説得。涙ながらに別れを約束する二人。しかし、おみつは、心中の覚悟を見抜き、二人を添わせるため、自身の幸せを諦めて尼に…。
 安永九年(1780)、竹本座初演。お染・久松の心中(1710)を題材とし、新たな悲恋を盛り込んだ、近松半二の上下二巻の世話物で、上の巻の「野崎村」は文楽の代表的な演目のひとつ。お染の美しいクドキや、お染と久松が船と駕籠とに別れて野崎村(大阪府大東市)から大坂へと去って行く段切の、華やかで躍動的な三味線は、大変有名です。


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