第2章《お茶目な猫たち》

~猫の戯画-国芳作品を中心に~

猫はいたずらが好き。猫は人間をからかってやろうと思うのかな。いや、そんなことはない。よかれと思って一生懸命・真面目にやっているのです。まったく人間になり切っている猫を描ける浮世絵師は歌川国芳だけです。猫が人間の役をすれば、こんなにもユーモラスになってしまうのです。従順なようで従順でない。従順でないようで従順な。人間になったつもりの猫たちのパフォーマンスの表情に思わず吹き出してしまうでしょう。国芳の猫は表情があるから面白い。傑作揃いです。

歌川国芳
《流行猫の曲手まり》
天保十二年(1841)
大判錦絵
川口屋宇兵衛版
歌川国芳
《心学稚絵得 猫と鼠》
天保十三年(1842)
中短冊判錦絵
若狭屋与市版

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