第4章《猫は美人が好き》

~美人画の中の猫~

美人と猫はよく似合う。国芳以外の美人画にも猫は驚くほどたくさん登場します。江戸の国貞(三代豊国)、英泉、二代国貞、明治の芳年、国周、周延、昇雲が活躍します。国芳の兄弟子・国貞も美人と猫が多いのです。明治になると赤が強くなります。明治なかばから美人画の新しい舞台、雑誌『文芸倶楽部』『明治文庫』の口絵へ次第に移ります。時代による違い、美人も猫の描きかたも浮世絵師の個性、各人各様、猫と美人のコラボレーションを比べてみるのも楽しいですね。

月岡芳年
《古今比売鑑 薄雲》
明治八~九年(1875-76)
大判錦絵
大倉孫兵衛版
歌川国芳
《女三宮》
天保十三年(1842)頃
大判錦絵堅二枚続
丸屋甚八版

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