《中国新疆ウイグル自治区》キジル石窟第212窟

現在の中国新疆ウイグル自治区に位置するキジル石窟群。その中で長いトンネルの形状をした第212窟(航海者窟)壁画には、航海と海の宝探しをモチーフとした壁画が描かれていました。現在、壁面に残っている壁画は天井の断片と両側壁の下部など全体の3分の1にも満たないものです。20世紀初頭にドイツ探検隊が壁画を切り取って持ち帰り、さらにその一部は第二次世界大戦中の戦火により失われてしまいました。人類の叡智によって創り出された文化遺産がその欲望や紛争によって流出、消失することは痛ましいことです。本展では、唯一残された画像資料『Alt-Kutscha(アルト・クチャ)』から流出、消失してしまった壁画を甦らせ、キジル石窟芸術の復元を行いました。

〔上〕航海者窟壁画「マイトラカニヤカの物語(ブッダの前世譚)」/出展:『Alt-Kutscha(アルト・クチャ)』
〔下〕航海者窟壁画「仏弟子シュローナコーティカルナの出家前の物語」/出展:『Alt-Kutscha(アルト・クチャ)』

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