■アナふしぎ!岩を削る石ころ
岩手県・一ノ関を流れる磐井(いわい)川の渓流(けいりゅう=谷川の流れのこと)は、“空とぶダンゴ”でも有名な所。渓流の岩場に行ってみると…きれいなまるい穴がところどころに!この穴は甌穴(おうけつ)というもの。一体どうやって穴があいたの?さっそく「石と賢治のミュージアム」へ。ここの岩(石)は、泥が押し固められてできた堆積岩(たいせきがん)。それも長い時間強い力で押しかためられた硬い岩と、短い時間軽い力で押しかためられたやわらかい岩があるという。
甌穴のヒミツは、この2種類の岩と渓流(川の流れ)が作り出す渦(うず)にありました。渓流沿いにある大きくてやわらかい岩に、硬い石が流されてきて小さなくぼみに引っかかります。川の水の流れは、岸とぶつかってこすれて渦を作り出します。その渦が引っかかっている石をくるくる回転させます。時間をかけ、大きくてやわらかい岩はけずられていき、まるい穴があくというわけ。
甌穴は、自然の力が作り出した芸術だったんですね。
|



|