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レッツTRY!クレマチス
今回は泉区南中山にある、早坂ひろみ先生のお店「ラ・クレ」で出張ガーデニング講座です。
愛好家も多いクレマチスを勉強してしまおうというわけですが、実は早坂先生、クレマチスは苦手分野との事。3年に1度は枯らしてしまっているのだとか!
というわけで、スペシャリストにお越し頂きましたよ。
石巻市広渕でクレマチスを育てて4年。
県内では数少ない生産農家である、角張哲也さんに教えを請います。
この方、たいへん勤勉な生産者で、コレまでに200品種ほどチャレンジしているそうです。
しかし、やはりプロをもってしても難しいクレマチス……実際に生産が軌道に乗った品種は、わずかに10ほど。奥の深い花です!
では、さっそくそのクレマチス、花が終わるこれからの時期にやっておかなければならない植え替えの作業からコツを勉強しましょう。
行燈仕立てで売られている、クレマチスの鉢。
花が咲き終わったら株元から2節残して、大胆にばっさりカットしてしまいます。
少し心配になりますが、来年以降の事を考えればコレが正解なのです。
そして、いよいよ植え替え。
鉢は3回りほど大きくて、深い物を準備します。 鉢底石や土(培養土6:鹿沼土4:炭を全体の1)を、数cmと少なめに敷いたら、後は根崩しせずに慎重にクレマチスを移し替えるだけ。
上手く出来ましたか?早坂先生もドキドキしながら、何とか無事、植え替えを終えました。
さて、ココでいくつかポイントがあります。
| @ | 一節目までは葉をカットして、地面に埋めてしまいましょう。コレは言ってみれば「保険」です。
万がいち根が上手く張らない場合でも、土中の一節目から根が出てくれるため持ち直すというわけですね。 |
| A | つるは外側に広げるようにして、土に埋める。
コレも根が良く張るようにという工夫です。 |
あとは3年ごとを目処に、同じ要領で植え替えを行なうだけです。
こういった事を参考に、クレマチスは難しくなく育てる事が出来ます。皆さんもチャレンジしてみて下さい!
続いては、クレマチスの寄せ植えです。
クレマチスは、周りの植物が先に枯れてしまったりと、寄せ植えにするのがとても難しい植物なのだそうです。
そこで、達人・角張さんのマル秘テクニックに頼ろうというわけで、彼が取りだしたのは何と事務用品であるクリアファイル!
コレを一体どうするのかというと……何と土の中に仕切りを作るのです。
こうしておけば、周りの植物が先に枯れてもそこだけ植え替えが出来るため、クレマチスの根を傷める事がないのです。
シロマンエという八重咲きの品種で、寄せ植えを作りました。
合わせた植物は、ゴシキザサ、アルテナンテラ・マーブルクイーン、シレネ・スワンレイクの3種類。
株分けしながら、周囲に散らす要領で植え付けて行きます。中央はもちろん、主役のシロマンエです。
見事な出来栄えの寄せ植えにうっとり。
今回、奥の深〜いクレマチスの世界に触れる事ができました。
角張さん、ありがとうございました!
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