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今こそ せん定&挿し芽をしよう!
今回、早坂ひろみ先生に教えて頂くのは、植物の基本的な管理方法の一つである「せん定」と「挿し芽」。
宮城県では、この時期に行なうのが良いそうですよ。
サンプルのセージ。株元を見て頂くと、新芽が出ている物と出ていない物がありますよね。
| 1. | 新芽が出ている場合のせん定方法 簡単!新芽のすぐ上の茎を丸ごとバスッと切ってしまいます。
同じ株ではありますが、新芽とこれまでの部分で世代交代を行なうべきなのです。高く伸びた古い葉や茎にまで栄養分を持ち上げるのは、植物にとって余計なエネルギーが必要な事。来年の株を元気にするために、この処置がいま欠かせないのです。 |
| 2. | 新芽が出ていない場合のせん定方法 株元に新芽が出ていない場合、いきなりすぐ上の部分で茎を落としてしまうと、光合成が一切出来なくなってしまいます。そこで、一番上の葉=茎の先端と、その茎の一番下の葉の「ちょうど中間あたり」で切って下さい。 |
こうしてせん定を終えた株は、寒さに当たる事で芽が強くなり、根がよく張ってくれます。
サンプルとして用いたセージだけでなく、いわゆる「草」の仲間には共通して使えるテクニックです。
ただし、ブルーベリーのような「木」の仲間はこの限りではありませんのでご注意ください。
さて。切り取った古い部分の茎がかわいそう……。
そんなふうに感じる人もいるかもしれません。
そこで「挿し芽」というテクニックがあるのです。再利用しようというわけですね。
切り取った古い部分の、下のほうの葉をしごき取ります。
そして葉が生えていた部分(「節=ふし」といいます)を土の中に挿します。
葉が出ていた部分から、今度は土中に根が張り出して新しい株となるのです。不思議不思議。
あとは水を入れたトレーを下に敷いて、土が乾かないように水をやり、空気用の小穴をポツポツ開けたビニールをかぶせて屋内で管理。
これで春を待てば、植え替えが出来るようになります。
「根が出てきたかな?」なんて、土の中から抜いて確かめたりしないで下さいね!「忘れたように管理」というのがポイントです(笑)。
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