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名取のカーネーション農家が復活!
今回、早坂ひろみ先生と2人でお邪魔したのは、津波で被災した土地で元気に復活を遂げている名取市小塚原の農家、三浦太(まさる)さんです。
三浦家は、先代の頃からカーネーションの生産を手がける、この地域では先駆け的存在。
現在は2,500平方メートルのハウスで、8つの品種を育てています。
東日本大震災で押し寄せた津波は、海から2.5キロほどの所にある三浦さんのハウスを直撃しました。
その高さは2メートル近く。
水が引いた後、辺りに残されたのは瓦礫とヘドロばかりかと思いきや、ハウスでは津波に耐えたカーネーションが健気に花を咲かせていました。
その後、ボランティアの助けを借りて何とかがれきを取り除き栽培を再開したものの、猛暑で花が早く咲き過ぎてしまったり、虫が付いたりと苦労が続いたそうです。
「ようやく最近落ち着いてきた」と話して下さいました。
ちょうどこの日は、隣のハウスで三浦さんの奥様・清子さんが収穫作業にあたっていました。 薄い黄緑色の花が特徴的な品種、エターナルグリーンです。
カーネーションとしては珍しく、香りも強い品種です。
バラやカーネーションなどで、先端の脇芽を伸ばして1本の茎から多くの花を咲かせるのが 「スプレー咲き」。
しかし、小塚原のカーネーションはあえてその脇芽を摘む事で、1輪ごとの花弁の大きさや花持ちの良さを優先させています。
見た目も良く、出荷後のお店の方の手間もかからないそうです。
ハウスに隣接する、三浦さんのご自宅へと案内して頂きました。
ご家族が花の選別作業の真っ最中でした。
後を継ごうと頑張っている息子さん、仕事をしているのが健康の秘けつというお母さんもいらして、家族ぐるみで震災からの復活を遂げ頑張っている三浦さんご一家です。
お忙しい中、あちこち見せて頂いたお礼にと、早坂先生と春の寄せ植えを作ってプレゼントしました。
ハニーベルを主役に、小さな花ばかりを使ったキュートな鉢です。
喜んで頂けたようで、何よりでした。
三浦さん、これからの忙しい時期も、元気でたくましいカーネーションを期待しています!
お邪魔しました。
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