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平成22年11月16日(火)放送
「千里庵」
コーナー初めての“和菓子”ご紹介は、青葉区台原にある『千里庵』です。
この道60年というご主人と、それを支える奥様二人で切り盛りされているお店には、おまんじゅうや生菓子などお茶にぴったりのメニューがいっぱい。
よそ行きのお菓子ではなく、お茶の間に溶け込むものを大切にしているそうです。
ご主人と奥様の温かい佇まいからも、そうした雰囲気を感じ取れますよ。
季節の移り変わりを表す和菓子ならではの、栗まんじゅうや霜を表現する霜月といった物に加え、看板商品となっているのが『きんつば』。
ごくごく薄く餡を包んでいる種が、なんとも良い仕事をしていて、粒餡の自然な甘味や素朴な風味を最大限に生かしているのです。
多くのお店では焼いて仕上げるところを、あっさりとした仕上がりのために蒸して仕上げているのも、千里庵ならではの特徴です。
ひとつひとつ丁寧に作られている和菓子は、ご主人にとってお嫁に出す娘のような存在だそう。
良い人のところにお嫁に行き、美味しく食べてもらえるように願いながらの作業が続けられています。
残念ながらお店の後継ぎはいないそうですが、意欲のある人には惜しみなく技術も味も公開しているそう。
長年のお店の常連さんも、一日でも長く千里庵の味を味わいたいと声を揃えます。
「命ある限り、美味しい和菓子を作り続けたい」と語るご主人のお菓子を、心ほっこりとなるお茶のお友にいかがですか。
『千里庵』
住所 仙台市青葉区台原1-9-8
TEL 022-271-0383
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