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フラガール フラガール


フラガール
(C)2006 BLACK DIAMONDS

■□40年の時を越え語られる
□■奇跡の実話。

昭和40年、エネルギー革命により閉鎖が迫る炭鉱のまち。そこでは北国をハワイに変えようという起死回生のプロジェクトが持ち上がっていた。目玉となるのはフラダンスショー。誰も見たことがなかったフラダンスを炭鉱娘に教えるため、東京からダンサー平山まどかが教師としてやってきた。旬を過ぎ、しがらみを抱えるが故に、最初は嫌々ながら教えるまどかだったが、生きるためにひたむきに踊る少女たちの姿に、いつしか忘れかけていた情熱を思い出してゆく。しかし肌を露に腰蓑をつけるなど恥とされた時代、世間の風当たりは冷たく、教える相手は全くのド素人。果たして常夏の楽園は誕生するのか?オープンの日は迎えられるのか?
●監 督李相日
●出 演松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代(南海キャンディーズ・しずちゃん)、池津祥子、徳永えり  他
●データ2006年/日本映画/120分
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IMPRESSIONS
映画の批評コーナー。 は3段階評価です。
ネタバレの危険がありますので、内容を知りたくない方はご注意ください。

<評>★★★
■見る前は、ご当地映画のたぐいか、と思ったが、全然違った。子供の頃に親に連れていって貰った常磐ハワイアンセンターの光景がまざまざとよみがえり、非常に懐かしく思った。松雪と蒼井以外は、ダンス未経験者をダンサーとして起用したところに非常に臨場感があったように思われる。特に、しずちゃんがあんなに踊れるようになったところがびっくりw〔Rin〕

<評>★★★
■「ハワイアンセンター」の映画ということで、殆ど地元的に応援してしまいます。話題の「しずちゃん」登場場面では館内中から笑い声が、、、観客同士が一気に親密感をまし、一体化していく。何だか、本来の娯楽映画の原点を再認識したような感じを味わう。とても、いい映画ですが、私的に物足りなさが、、、松雪さんファンとして、もう少し、彼女のダンスが観たかった。あと、フラ関係のものを持っていけば、料金が安くなるので、アロハシャツの方もいて、嬉しくなってしまいました。夏だったら、もっと、その姿が映えるのにと、ちょっと残念に思いました。でも、その企画はすごい!〔えみりん〕

<評>★★★
■もっと地味な作品化と思ったのですが、けっこう見ごたえのある映画でした。松雪さんや蒼井さんをはじめとする女優さんの存在感が光ってました。意外にも、しずちゃんの演技に泣きました。〔もんぺ〕

<評>★★★
■日本人が本当は守らなければ行けなかったことが、ここには描かれていたような気がします。それは、自分の人生に真摯に向かい合って一生懸命に努力するという姿です。どこか、そういことが格好の悪いこと、あるいはそういう気質が戦争につながった、という評価もあるみたいだけど、そうじゃないよな、とこの映画を見て思いました。それぞれの人が一生懸命に生きている姿、やはり、そういう姿が一番格好良いです。〔cat〕

<評>★★★
■なつかし〜!よく行ったな〜常磐ハワイアンセンター!名前が変わっても我々の世代は、ついつい、この名前で呼んでしまうのだが…当時は本物のハワイに行くよりステイタスで夢の楽園!家族旅行の一番人気!しかし、やはりこの北国に常夏ハワイを作るには、想像以上の困難と人々の努力があったのだ!そう考えてみると今まで作品としてとり上げられなかったのが不思議なのだが…それにしても、いい作品だ!当時、誰も見たことのないフラダンスショーで消えかかった炭鉱町の起死回生をはかろうとは…温泉をプールにしてしまおうという、その発想が凄いよな〜キャスティングもなかなかで、特に私の印象に残ったのが…富司純子さんと蒼井優の母子役!やっぱり深いな〜強いな〜女は母は!と凛とした富司純子さんの貫禄のあるお芝居に胸を打たれました。そして、蒼井優ちゃんは、こうやってどんどんベテラン女優さんから、色んなものを吸収して日本を代表する演技派女優になっていくんだろうオーラがビシビシ出ていて、凄く!良かった!優ちゃんのフラダンスシーンは鳥肌ものです!静ちゃんも映画初出演にしては合格点でしょう!とにかく一人でも多くの人に観て欲しい作品です!ラストのフラダンスショーのシーンは思わず、スタンディングオベーションですぞ!そうそう、来年の米アカデミー賞日本代表作品に選ばれたのも凄い!え〜つ!てことは、ノミネートされたら静ちゃんレッドカーペットの上を歩くの?〔シネマタイムズ編集長 菅原美話 →シネマタイムズへ

<評>★★★
■だだのフラダンスの映画でしょ?と思って見ていない人は損をしていると思います。フラダンスに興味がない人もある人も是非見て欲しいです。〔ポン太〕

<評>★★★
■素人さんが、夢に向かって頑張るスポ根もの?部活もの?と言ってしまえば、それまでなのですが、実に良いです。登場人物をデフォルメしすぎず、飾らず、奇をてらわず、さりげなく描いています。ダンサーを目指す蒼井優とダンス教師を演じる松雪泰子のダンスは映画の売りだけあって、流石です。しかし、それだけで終わらないのがこの作品の素晴らしいところ。人生を切り拓いて行こうと必死にもがく少女と、かつての夢を忘れかけていたダンサーが、激しくぶつかり、そして理解し合う様を見事に演じています。さらに、この2人の周辺でおこるエピソードの構成が巧みで、ありがちな話と言わせないだけの厚みのあるストーリーとなっています。人生はままならない・・・だからこそ、夢と希望は持ち続けなくてはやっていけない。そんな、素直で前向きな気持ちを思い起こさせてくれる作品です。ここまで爽やかに涙できる映画は、そう簡単に見つからないと思いますヨ。〔TBC佐竹〕

<評>★★★
■「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「シムソンズ」「チェケラッチョ」「キャッチ・ア・ウェーブ」といった昨今流行のグローイングアップ群像ムービーだが、これらとは明らかに一線を画している。それはフラガールたちが生活をかけてプロになろうとしているところである。父親の死に目よりも踊りを選ぶくだりに、その悲壮さはよく表されている。また、やはり炭坑の娘のサクセスストーリーである「歌え!ロレッタ愛のために」(原題は「炭坑夫の娘」)とも違うのは、「フラガール」が集団であるということである。「一山一家」という言葉が示すように、一つの社会が共通の基盤に立ち、同じ夢を持つことができた昭和40年代。日本の青春時代とも言うべき時代の風俗ではなく、空気を表現した暖かい映画である。プロになろうとしていた過去の時代を私たちは「うらやましい」と思うしかないのか。いや、まだ真に美しい国を作れるという希望をこの映画は与えてくれた。〔たんじ〕

<評>★★★
■とても楽しかった。あの施設の完成にこんな苦労があったとは知らなかった。あっさりと建設が決まったのかと思っていたのに。偏見や対立を乗り越えたのですね。見事な変容にかくまでの苦労があったとは。しかし、最後には協力の姿勢に変ったのだ。時代の流れである。社会的に意味ある映画だ。〔無職のお爺さん〕

<評>★★★
■何も言いません。ハンカチを持って泣いてきて下さい。〔クマのプー太郎〕

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