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武士の一分 武士の一分


武士の一分
(C)2006「武士の一分」製作委員

■□人には命をかけても
□■守らねばならない一分がある。

三村真之丞は、最愛の妻、加世とつましく暮らす、海坂藩の下級武士。「早めに隠居して、子供がたに剣を教えたい」、見果てぬ夢を語りながらも笑いの絶えない真之丞の平和な日々は、藩主の毒見役をつとめて失明した日から暗転する。そんな彼をさらに絶望の淵に追い詰めたのは、妻への疑惑。言葉巧みに言い寄る上士、島田藤弥が仕掛けた罠に加世は落ちたのだった・・・。義を重んじ、卑怯を憎む侍としての「心」と、ひとりの男としての「愛」の狭間で、真之丞の怒りは激しく燃え上がり、「一分」をかけた復習を心に誓う。しかし島田は藩内きっての剣の使い手。真之丞の無謀な果し合いに勝機はあるのか、そして失われた夫婦の愛情は再び取り戻せるか・・・。
●監 督山田洋次
●出 演木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍、赤塚真人  他
●データ2006年/日本映画/121分
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映画の批評コーナー。 は3段階評価です。
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<評>★★★
■8月20日 宮城県美術館で藤原道山氏の尺八演奏会があった。彼は「武士の一分」に自分の尺八がふんだんに入っているのでぜひ映画を見て欲しいと言った。その言葉が残っていたので観に行こうと思っていた。そうこうしているうちに前評判が耳に入ってきた。名作だと。山田洋次氏の作品でもあるし。観てよかった。感動した。尺八もストーリーも。観終わって良い映画だと思った。庄内弁みな上手。ほろりとさせられた映画であった。〔高齢者〕

<評>★★
■鳥の声、風の音、蛙の声、衣擦れの音、食事をする音、食器を片づける音、薪を割る音、などなど。生活の中に存在する音が普通の生活を鮮やかに彩り悲劇をも美しく描く。今、忘れられつつある品格や面目を描き奥ゆかしさの美学が要所々々に見え隠れする。木村拓哉がとてもいい。いつものにやけた感じが無く彼の代表作になるだろう。もちろん多才な脇役陣に支えられてたが…。今年を締めくくるにはもってこいの作品です。〔むぅ〕

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