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恋するトマト 恋するトマト


恋するトマト
(C)2005「クマインカナバー」製作委員会

■□大切なものは土と水と太陽。
□■そして、あなた。

正男、45才。独身。霞ヶ浦に隣接する田園地帯に、年老いた両親と暮らし、田畑を耕し、食卓を囲む毎日を送る。気が優しくて純朴だが、見合いのたびに断られ続けてきた。今日もまた、田舎暮しに憧れるという景子との縁談が破談。やむなくフィリピンパブで働くリバティと結婚するために、結納金を手にフィリピンに渡ったが――。
農家の過酷な現実に、傷付きすぎて未来をなくした中年の日本人男性が、フィリピンの豊かな自然の中でいきいき働く若く美しいフィリピン女性と出会い、自らを再生し、本当の愛を育んでいく。
●監 督南部英夫
●出 演大地康雄、アリス・ディクソン、富田靖子、村田雄浩、ルビー・モレノ、織本順吉  他
●データ2005年/日本映画/126分
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映画の批評コーナー。 は3段階評価です。
ネタバレの危険がありますので、内容を知りたくない方はご注意ください。

<評>★★★
■フィリピンの現状や日本の農業の問題点も描いている秀作です。大地さんって実直なんだな〜と思ってしまう作品です。ラストはバスが見えてから私は涙がボロボロでした。この様な映画をシネコンで上映して沢山の人達に観てもらいなぁ。〔クマのプー太郎〕

<評>★★★
■とても感動した。2時間があっという間。展開が面白い。正男の生き方が素晴らしい。率直で誠実で前向き。農村の苦しみもわかる人間。このような人生もあるのだ。映画でしか知ることの出来ない人生を。二人は決して結婚できないと思っていたのに、最後のシーンには泣きたくなり、拍手したい気分。制作の裏話を聞く。大変な苦しみがあったことを。これを2時間でみれるのだから映画も安いものだ。〔普通の高齢者〕

<評>★★
■有体に言えば、茨城県で農家を営む野田正男・45歳独身の波乱万丈の嫁取り物語なのですが、その、波乱万丈ぶりが面白い作品です。人生山あり谷ありどころではなく、ジェットコースターのような落下と急上昇の連続といった感じです。面白おかしく展開する筋書きの中で、後継者不足に悩む農家の現実やフィリピンの裏社会と日本人の関係といった重厚なテーマも正面からしっかりと扱っています。それでいてストーリーにまとまりがあり、明るく清々しい印象を持つのは、主人公はじめ登場人物それぞれが「前向きに生きる」という共通点を持って描かれているからでしょう。製作総指揮・主演の大地康雄さんの味のある役作りに加え、アリス・ディクソンの好演も目を引きます。飾りがなく、時としてどろ臭いけれど、ドーンと心に響くストレートな味わいの映画です。〔TBC佐竹〕

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