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ゆれる ゆれる


ゆれる
(C)2006『ゆれる』製作委員会

■□あの橋を渡るまでは、
□■兄弟でした。

東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。  だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった――。
●監 督西川美和
●出 演オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子、蟹江敬三、木村祐一、田口トモロヲ、ピエール瀧  他
●データ2006年/日本映画/119分
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IMPRESSIONS
映画の批評コーナー。 は3段階評価です。
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<評>★★
■絶賛するほどの映画ではないけれど、近頃、観るに堪えない日本映画が多い中で、教科書通りの演出は、安心して見ていられました。でも、リアルに撮っていたわりには、リアリティーに欠ける感じで、ちょっと白けちゃったかな。オダギリジョーのくさい演技では、とても泣けませんでした。〔Caro〕

<評>★★
■この映画、確かにいい映画ですね。けれど、もっと色々と日本映画を観ていれば、この映画以上のものは沢山あります。逆にいえばこの映画は皆が言うほどではないです。オダギリジョーは大嫌いなので言うわけではありませんが、この作品で言えば香川照之にすべてはありがとうですね。オダギリジョーは、この人でなくてもまったくいいんだけど、きっと女の子たちはこの人が出るから観にくるんだろうなあ。脚本がすばらしかった。〔ザップ〕

<評>★★★
■『ゆれる』…タイトルも秀逸なら、カメラワークも、音楽も最高。そして、セリフではなく印象的なシーンと役者の目線、表情で多くを語らせるその監督の手腕にじわじわと感動しました。オダギリジョーが監督の才能に嫉妬したと言ったそうですが、それもアリかなという感じです。そしてオダギリジョーと香川照之の微妙な心の揺れ表現、見事の一言でした。いったい何が真実なの??転々と揺れ動く状況が、染み入るように迫ってきます。そしてそしてオダギリジョー!あの魅力はただごとではありません!赤いパンツや、ぬいぐるみみたいなセーターさえセクシーに着こなしてしまう。危なすぎる存在感。オダギリファンはもちろん、そうじゃない方も、この素晴らしい作品、見ないと損しますよ。〔mb〕

<評>★★★
■久々にぐっとくる日本映画でした。静寂の中の緊迫感。言葉少ないなかにさまざまな感情が映し出されていました。すごいです。俳優たちの演技力と監督の才能を感じました。〔太白区 まーたん〕

<評>★★★
■すごい映画を観てしまいました。ゆれる心..二人のまなざし、動きの一つ一つから目が離せませんでした。今年最高の作品です。〔泉区 ひろみ〕

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