■砂浜に出現!?ふしぎなアートの秘密
山形県にある松庭園は、枯山水(かれさんすいと)という様式で庭が造られている。庭師が水をもちいずに小石や砂などにより山や水面を表現する方法です。 それと同じように砂で波の模様を、しかも自然がつくっていると聞き調査に訪れたのは湯野浜海岸。一面に広がる波のようなしま模様、これは「風紋(ふうもん)」。どこでも出来るのかと、温海地区の海岸にいってみると… あれ?できていません。そこで、湯野浜と温海地区の砂で実験。
同じように風をあててみると…風速8mで湯野浜の砂に風紋ができました(風速がもっと強くなれば温海地区の砂にも出来る場合もあります)。 よく見ると、実は砂に違いがありました。湯野浜の砂は山の上から粒の細かい砂が、最上川の流れにのってきたもの。温海地区は岩や石が波で削られた粒が少し大きめなものでした。
さらに、細かい粒だけでも風紋は出来ません。まざりあっている砂の中から細かくて軽い砂が風に飛ばされて、積もる…これが繰り返されて出来上がります。砂浜の「風紋」は、まさに自然が造り出す芸術なんですね。
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