ふしぎのトビラ

2010年9月11日(土)放送 〔第54回〕
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砂浜に出現!?ふしぎなアートの秘密

 山形県にある松庭園は、枯山水(かれさんすいと)という様式で庭が造られている。庭師が水をもちいずに小石や砂などにより山や水面を表現する方法です。
それと同じように砂で波の模様を、しかも自然がつくっていると聞き調査に訪れたのは湯野浜海岸。一面に広がる波のようなしま模様、これは「風紋(ふうもん)」。どこでも出来るのかと、温海地区の海岸にいってみると…
あれ?できていません。そこで、湯野浜と温海地区の砂で実験。


同じように風をあててみると…風速8mで湯野浜の砂に風紋ができました(風速がもっと強くなれば温海地区の砂にも出来る場合もあります)。
よく見ると、実は砂に違いがありました。湯野浜の砂は山の上から粒の細かい砂が、最上川の流れにのってきたもの。温海地区は岩や石が波で削られた粒が少し大きめなものでした。
さらに、細かい粒だけでも風紋は出来ません。まざりあっている砂の中から細かくて軽い砂が風に飛ばされて、積もる…これが繰り返されて出来上がります。砂浜の「風紋」は、まさに自然が造り出す芸術なんですね。

砂浜に出現!?ふしぎなアートの秘密

砂浜に出現!?ふしぎなアートの秘密

砂浜に出現!?ふしぎなアートの秘密
同じようで違う!?白い氷と透明な氷

 気仙沼市の「氷の水族館」、観にいったことあるかな?魚たちが海の中で泳いでるかのように氷に閉じ込めて、展示しています。この氷、普段冷凍庫で作る白っぽい氷と比べるときれいな透明の氷です。どうしたら作れるの?プロの氷屋さんに聞きました。
ポイントはゆっくり時間をかけて凍らせること。さらに、水に溶けている目には見えない空気を抜くこと。これが透明な氷を作る条件。


 氷屋さんではプールに0度以下でも凍らない特別な液体を入れて、そこに水を入れた器をつけて少しずつ凍らせます。その間は水を機械でかきまぜ続け、そこから空気を外に逃がしています。このようにして出来た透明な氷は結晶が大きくてすきまが少ない。
一方、白い氷は急に冷やされて空気が閉じ込められてしまい、結晶が小さくすきまがたくさんできてしまうので割れやすいのです。ですから、展示や加工に使う氷は透明なものが丈夫で良いのです。 みんなも、ゆっくり凍る工夫をしておうちでチャレンジしてみてね。

★普通の水なのに、そそぐと凍る!?実験はこちら


電気のない所を電車が走る ミステリートレイン

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