ふしぎのトビラ

2010年12月11日(土)放送 〔第57回〕
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ふしぎな関係!森の忍者と新幹線

今月4日に東北新幹線が新青森駅まで開通。新幹線の中でも今年の2月まで東京‐博多の間を走っていた“500系のぞみ”です。
この新幹線と、青森の県の“鳥”に深い関係がありました。
実は新幹線が走ることでおこる騒音(そうおん)のレベルはかなり高く、音を小さくするための工夫がされているのですが、新幹線にかかせない「パンタグラフ」の風を切る音をおさえることはとてもむずかしかったのです。

そこで注目されたのは、森の忍者“フクロウ”。
なんと!ハトなどにくらべて、はばたきの音がほとんどしません。
フクロウの羽(はね)にはギザギザの『初列風切羽(しょれつかぜきりばね)』がついています。はばたく時にできる空気のうずが大きいと音も大きくなり
でも、ギザギザがあることで空気をわかれさせこまかいうずにするため、音が小さくなるのです。

実験でも、つるつるの棒(ぼう)とデコボコ(ギザギザのかわり)をつけたものをふってくらべてみても、デコボコがある方がしずか。
このように“フクロウ”の羽の特ちょうをパンタグラフに利用し、騒音をおさえることに成功したというわけ。

ふしぎな関係!森の忍者と新幹線

ふしぎな関係!森の忍者と新幹線

ふしぎな関係!森の忍者と新幹線
月がかくれんぼ!?皆既月食(かいきげっしょく)のふしぎ

今月21日に見られる『皆既月食』。
ある条件(じょうけん)の満月の日に、しかも数時間だけおこる現象
(一部分かけるのは部分月食という)なのです。“月”は地球のまわりを約一ヶ月かけてひとまわりします。
太陽と地球の間で光が当たっていない面がむいている時は新月、90度方向で太陽の光をうけると半月になり、光を受けた面が見える満月になっていきます。

では、皆既月食はどんな時どう見えるの?
皆既月食は太陽、地球、月の順に一直線にならんだ時、月が地球のかげになるところを通ると起こります。
しかも、新月のように見えなくなるわけではありません。画像のように赤くなるのです。

それは、夕焼けと似た現象。光を目で見ると白ですが、赤や黄、青の成分が混ざっています。大気(空気)中のちりやホコリなどにぶつかって散っていくのですが、そのうち赤の成分は一番最後にとどきます。
つまり地球を通過して赤の成分だけ月に届いているからなんですね。みなさんも観て確かめてみてね。

→光と影が関係するミッキー先生の実験コーナーはこちら


月がかくれんぼ!?皆既月食のふしぎ

月がかくれんぼ!?皆既月食のふしぎ

月がかくれんぼ!?皆既月食のふしぎ


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