ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成20年5月28日(水)放送]
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「非常持ち出し袋の中身を特捜せよ」

近い将来、発生が予想される宮城県沖地震。
私達はいざという時に備えて、様々な準備をしなければなりません。
そのひとつが「非常持ち出し袋」です。
家から避難する際に頼みの綱となる袋に、一体何を入れるのか?
単純ですが、とても大事な今回のテーマです。

まずは街でリサーチ。
皆さん、非常持ち出し袋を持っているんでしょうか?
中身は何を入れているんでしょうか?
道行く人に話を聞くと、約4割と僕の予想よりも多い所持率でした。
しかし中身は人によって様々。水をいっぱい入れている人や、軍手にアルミホイル、土地の権利書まで、皆さんの非常持ち出し袋は大変バラエティに富んでおりました……。

続いては、東北福祉大学「地域減災センター」を訪ねました。
学内で防災に関する研究や、ボランティア情報の提供を行なっている組織です。
総合福祉学部2年の阿部裕子さんは、昨年の新潟県中越沖地震で被災地に入り、ボランティアを経験しました。地元の方とコミュニケーションをとり心のケアに当たったりしたそうです。

そんな経験から阿部さんが「被災地であると便利だな」と感じた、非常持ち出し袋にオススメのアイテムとは……何とラップ!
ケガをしたとき傷口に巻いて止血したり、食事のとき紙皿に敷いて使い、食べ終わったら外して捨てれば、紙ごみや水洗いを減らせるんだそうです。
実体験を経てこそ分かる、素晴らしい提案ですね。

それではプロが考える非常持ち出し袋の中身は、一体どんな物でしょう?
仙台市消防局 地震防災アドバイザーの大田千尋さんに伺いました。

優先順位@ 命を守る物
ヘルメットや防災頭巾、靴や軍手など。
常備薬と、詳しい処方の分かる明細も必携です。

優先順位A 自分専用の物
メガネやコンタクトレンズ、入れ歯や補聴器など。
予備がなければ、古くて今は使ってない物でも非常時にはOKです!

以上が優先順位、最低限揃える物の目安です。
あとは家族構成や年齢・性別を考慮しながら、日常生活を最大限イメージして非常持ち出し袋を考えてみて下さい。
重さの目安は男性15kg、女性10kgです。この範囲で、自分に必要な物をコーディネートしましょう。

最後に太田さんから大事なアドバイス。
非常持ち出し袋は、両手が自由になる物で。
風袋も中身もそうですが、何も新しく買う必要はありません。家で余っている物や、使わなくなった物などをかき集めて、足りない分だけ購入すれば億劫にならないはず。
皆さんもこの機会に、準備をお願いします!


[平成20年5月14日(水)放送]
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「サーファー達の海はどうなる!?」

仙台港が東北地方の主要な貿易港であると同時に、サーファーにとって全国有数の良い波が来るスポットだという事を、ご存知でしたか?
年間20万人というサーファーが仙台港の砂浜で波乗りを楽しんでいるのです。

ところが、サーファー達の聖地ともいえるこの海が、港の拡張工事に伴って形を変えようとしています。
仙台港の貨物取扱量は、15年前のコンテナヤード設置以来、毎年過去最高を更新!
企業の進出などで今後も取扱量は増える事が予想され、2012年までに港の一部が新たに埋め立てられる事が決まりました。

サーファーにとって、コレは心配すべき事態です。
幸い、埋め立てられるのは向洋埠頭の北端であり、波の立ち方に大きな影響を与える物ではないそうです。
問題は駐車場でした。無料開放されている駐車場は当初、コンテナヤードとなり、無くなってしまうはずでしたが、サーファーを中心に結成された「宮城の海を守る会」は全国から約25,000人分の署名を集め、県から代替駐車場を確保する事に成功しました。
熱心な活動が、行政を動かした形です。

しかし、悩みの種はまだ残っていました。
現在の駐車場には、シャワーもなければトイレもありません。
サーファー達は皆さんポリタンクに水を入れて持参し、手桶を使いシャワーにしています。
トイレは……言わずもがな、自然の習いというスタイルでしょうか。
コレだけの有名なサーフスポットでありながら、水道の設備もない。
特に県外からのお客さんに対して、地元のサーファーはとても恥ずかしい思いをしているのだとか。
「ぜひ海浜公園としての整備をお願いしたい!」
サーファーの声は届くのでしょうか?

県庁を直撃しました。県土木部建設交通局の山縣局長によれば、海浜公園の整備は向洋埠頭南西部の代替駐車場にかぶさる形で検討中……との事。
前向きな回答を頂けたのですが、来年をメドに改訂作業中の港湾計画に盛り込まれる必要があり、具体的な着工の日程などは白紙と言っても良いでしょう。
また、海浜公園の整備が実現した場合の管理・運営についても、地域住民や利用者の協力を頂きながらの形になる……というお話でした。

5月11日(日)。仙台港には朝早くから大勢のサーファーが集まり、月に1度の砂浜の清掃活動を行なっていました。手にしたゴミ袋は、あっという間にいっぱいになって行きます。
「港湾地区でサーフィンをさせて頂いているという謙虚な気持ち」
「港の発展と共存共栄して行くためにも、最低限の事はしなければ」
そう語るサーファーの皆さんはどなたも紳士的で、自分達の大好きな海を何とか残して行きたいという気概にあふれていました!
港湾地区である以上、いつ埋め立てられてもおかしくない仙台港。そこでは「聖地」を愛してやまないサーファー達が奮闘中です。


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