ど〜なの?DJ

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[平成26年2月19日(水)放送]
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「仙台市と県の除雪 どうなってるの?」

記録的な大雪に見舞われた2月。今回は宮城県内の除雪に関するお話です。
それにしても2月に入って度々、列島を南岸低気圧が襲っています。

15〜16日の大雪では、丸森町で倒れた木が道路をふさぎ、一時およそ800世帯が孤立するなどの影響が出ました。
宮城県内の各土木事務所では、積雪が増える事が予想されたため、15日土曜日の未明から所有する200台近い除雪車すべてを出して作業に当たりましたが、それでも立ち往生する車が相次ぎました。

仙台市内でも、あちこちで残った雪をかき出す人達の姿が見られました。
何人かの方からは「住宅街には除雪車が来てくれない」と、ボヤく声。
たしかに仙台市内の市道ひとつとっても、バス通りなどの幹線道路には除雪車が来るものの、1本ウラ道に入ると、来てくれないとか対応が遅いといった話があるようです。

仙台市の担当者に聞きますと除雪は、バス通りなどの幹線道路や、団地内のメインストリートを優先して行なうそうです。

実は仙台市では除雪または凍結防止措置を施す市道について、優先度別に色分けした地図をHPに掲載していて、除雪車が来るかなど、付近の道路について事前に知る事が出来るのです。
逆に言えば、この地図で色の付いていない市道には、仙台市の除雪車は来てくれないという事になります。

ところで今回、視聴者の方からは「山形県内の道路は除雪が行き届き走りやすい」など、他と比べて仙台の除雪の不十分さを指摘する声もありました。
この点については、記録的な大雪で仙台市内は幹線道路でも圧雪状態になってしまい、除雪車や凍結防止剤の歯が立たなかった……との事でした。

ちなみに他県の県庁所在地、例えば仙台より雪の多い盛岡市の除雪費用はおよそ5億円。山形市でも7億円です。
ひと冬9億円を見込む仙台市より低い予算で同じような距離の市道を、歩道も含め除雪しています。
雪の量や作業の基準は違うものの、スリップ事故や転んでケガをする人が多い以上、仙台市の除雪はもっと効率良く行なう必要があると感じました。

とはいえ、生活道路まですべての市道に除雪車を出す事は現実的ではありません。
仙台市では市民に「門前除雪」への協力を呼び掛けるとともに、町内会への凍結防止剤の無料配布や、小型除雪機の購入補助といった除排雪対策を行なっているのでした。



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