|
●Disc.8
「ピンクのテープの謎を追え!」
今回のご質問はM.N.筋肉痛さんから。
「八木山の道路でピンクのリボンがいくつも結んであるのを見かけました。あれは何ですか?調べて下さい」
との依頼です。
さっそく現場を確認……ありました!
八木山橋から動物公園まであがる道路の両端、金網やガードレールに数m間隔で点々と、まるで何かの目印、あるいはおまじないのように付けられたピンクのリボン。
リサーチは難航を極めました。工事関係?登山道?違うなよなぁ。あれこれ調べるうち、インターネット上に答えと思しき記載を発見しました。
国土地理院が測量のためピンクのリボンを結ぶらしい……といったユーザー同士のやり取りです。
ついに正体がつかめたか!?さっそく国土地理院に電話で尋ねましたが、残念。
「国土地理院が測量目的でテープやリボンの類を目印に使う事はありません」との回答でした。違いましたね。
その後もリサーチは遅々として進まず、3日目に突入。
ところが、TBCの情報センターで道路地図をパラパラめくっていた私。見つけちゃいました!「市道 青葉山八木山線」 の文字。
なるほど、ピンクのリボンが見つかった道路は、仙台市が管理する市道だったんですね。ならば!仙台市役所で教えてもらいましょ。藁にもすがる思いです(汗)。
答えて下さったのは、東西線推進事業課の大場課長。
なんと問題のピンクのリボンをお持ちでした!
素材は布でなく、ビニールテープ。これを切って、目印として結んで行くのだそうですが、その目的は「行政が道路に必要な土地を買う際、所有者の土地の範囲を確認するため」との回答を頂きました。
ピンクの目印をたどれば、所有者の土地の範囲が分かるというわけですね。
今回の八木山の場合、地下鉄東西線と道路を1つの橋にまとめて八木山橋西側の竜ノ口渓谷にかける計画があるそうで、そのための用地買収をこの辺りで進めているのだとか。
八木山橋は古い橋(昭和40年開通)で、将来的に補修や架け替えが必要になった際、通行止めをせずに工事ができるようバイパスとなる橋を作っておく必要があるそうです。 ピンク色を使っているのは本来、土地と土地の境界杭は上部を赤く塗ってあり、それと同系色で目立つ色だから。皆さん、ピンクのテープの正体、お分かり頂けましたか?
|