ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成20年10月22日(水)放送]
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「自転車のハンドル そのヒミツを検証!」

今回のご質問は、若林区にお住まいのM.N.まーぼーさんから。
「自転車のハンドルの形には日常使用のタイプだけ見ても、いわゆるママチャリ型から横一文字の物まで、様々あります。違いは何ですか?」との事です。

さっそくリサーチを開始。街で自転車の方に聞いても、皆さん特に考えていないか、あるいは漠然としたイメージで自転車を選んでいるようでした。
ハンドル形状は、自転車を選ぶ際のポイントになっていないのですね。

そこで青葉区の早坂サイクル商会大手町店へ。
店長の山岸さんによれば、ママチャリタイプは通称「ホームサイクル」。横一文字のタイプは「シティサイクル」と呼ばれるそうで、それぞれママチャリタイプはフレームが低くて乗りやすく、後ろに荷台も付いているお買い物用……シティサイクルは横一文字のハンドルで力をかけやすく、坂道もグイグイ登れるスポーティなタイプだそうです。

なるほど。お店の前の上り坂で検証してみると、たしかにスポーティなタイプはハンドルと体の位置が近く、加速時に力をかけやすい!ママチャリタイプと乗り比べると、コレが全然違うのです。
驚きました。近所に坂道が多いという方は、ぜひシティサイクルをおすすめしますよ!

もう一つ、気になってしまった事。
そうです……両者で競争してみたら、一体どっちが速いのでしょうか?山岸店長も、そこまでは分からないとのお話。

それでは実際に競争してみよう……と向かったのは、名取市サイクルスポーツセンター。
こちらの職員である、千葉翔さんが僕と身長・体重ともにほぼ変わらないとの事で、快く「検証レース」に応じて下さいました。
名取市サイクルスポーツセンターは、1周4kmのコースを色々な種類の自転車で楽しむ事が出来るスポット。
今回は、この周回コースのうちホームストレートの約150mを使って競争します。
千葉さんが選んだのは、横一文字ハンドルのシティサイクル。ママチャリの僕とレースでどれだけの差が出るのでしょうか?
いやいや、こちらも負けられません!準備体操を終え、いざスタート!!

立ち上がりこそ僕のママチャリがリードしていたのですが、すぐに加速をつけて来た千葉さんのシティサイクルに追い抜かれてしまいました。
千葉さんは、途中流す余裕を見せてのゴール。
J、完敗です……。

正面からのカメラで運転姿勢を比べてみると、シティサイクルのほうが前傾姿勢をとりやすく、空気抵抗が少ないようなのです。
しかも、こいでいる時の左右へのふらつきが圧倒的に少ないのも、シティサイクルのほうでした。

念のため、自転車を交換してもう1度チャレンジしてみましたが、今度はシティサイクルの僕が圧勝しました。
スッキリしました……って問題ではないのですが、ハンドルが横一文字のシティサイクルのほうが、単純な走行性能でいえば上回っているという事を確認できたのでした。

ちなみに両方の自転車は、公正を期すため同じインチ数、どちらも変速ギヤなしのタイプで検証しました。自転車は、一時期の異常な原油高もあって、需要が右肩上がりという事です。
皆さんも、今回の検証結果を自転車を選ぶ際の参考にしてください!



[平成20年10月1日(水)放送]
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「仙台臨海鉄道を特捜せよ」

今回の質問は、宮城野区にお住いのM.N.一風堂さんから。

「毎朝、車で国道45号線を通るたび、陸橋をくぐる『仙台臨海鉄道』という線路がとても気になります。一体どんな鉄道なんですか?通勤には使えないですよね?」

さっそく線路の目撃情報があった仙台港近辺を歩いてリサーチです。
なるほど、線路はすぐに見つかったのですが、肝心の電車が来ません。駅らしい建物もありません。はて、どういう事でしょう?

しばらく歩いていると、何やら広い場所に着きました。
ココが駅でしょうか?
立ち止まってキョロキョロしていると「仙台臨海鉄道の仙台港駅ですよ」と、声をかけて頂きました。
仙台臨海鉄道の大橋文夫さんです。今回の案内役をお願いしましょう!

駅といっても、この仙台港駅……見たところ駅舎のようなものはありません。
改札口もなければ、プラットフォームも見当たりません。ただの野原です。
聞けば仙台臨海鉄道、貨物取扱専用の鉄道で、乗客はいないのだそうです。
な〜んだ!それぢゃあ、通勤に使う事は出来ないわけですね。
仙台臨海鉄道は、1970年設立の第3セクター。
宮城県と当時の国鉄が中心に共同出資して立ち上げた会社だそうです。
仙台港周辺に4つの駅を持ち、東北本線の陸前山王駅からJRにも接続している、総延長9.5kmの路線です。

コンテナの積み荷は、周辺の工場で製造された家電や機械部品。国内各地や、仙台港まで運ばれ海外へも輸出されて行きます。
他にもビール工場で製造された新鮮なビールを全国各地へ、さらに仙台港で精製された石油、化学薬品といった物が、仙台臨海鉄道の主な積み荷となっています。

今回、貨物を引っ張るディーゼル機関車に特別に乗せて頂きました。
仙台港駅からJR陸前山王駅までの、往復8.4kmを体験乗車です。
1971年製、1200馬力の機関車が、大編成の石油タンクを引っ張ります。
陸前山王駅からJRの路線に乗り入れ、満載の石油が全国へと運ばれて行くのです。

機関車に乗ったのは今回が初めてでしたが、どこか懐かしいような、タイムスリップしたような不思議な感覚でした。
機関室の静粛性や快適性は、通常の列車の客車と比べ物になりませんが、いつまでも乗っていたいようなワクワクする空間でした。
機関士の伊藤さんが「長い編成になればなるほど、重みとともに責任を感じる」と語ってくれたのが印象的でした。

日本の物流は現在、重量ベースで9割以上をトラックが担っています。
しかしご存知のように原油高や地球温暖化が問題となる中、CO2排出量がトラックの8分の1という貨物列車は時代の要望に応えられる存在といえそうです。
東北地方には今後、自動車産業など大規模工場の進出が目白押しであり、仙台港周辺の物流を支える仙台臨海鉄道の存在感は、ますます際立って行く事でしょう。



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