ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成20年12月24日(水)放送]
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「イルミネーションのLEDって一体何なの?」

M.N.まぐまぐさんからのご質問は
「我が家でもクリスマスイルミネーションに挑戦したいと毎年思っているのですが、電球とLEDの違いが良く分かりません」
というものでした。
たしかにLEDって……仕組みを説明するとなるとわけわからん(笑)!
早速リサーチをスタートです。

まずは、何はともあれクリスマスイルミネーションが美しいお宅を訪ねる事に。
岩沼市内にお住いの馬場田真広さんは、イルミネーション歴3年。子ども達に喜んでもらいたかったのが、飾り付けを始めたきっかけです。
1歩庭に入ると、ウットリするような幻想的な空間が広がります。
イルミネーションは、そのほとんどがLED。眩いばかりの光が、絶妙に工夫された配置で庭を彩っています。余計なお世話ですが、電気代が心配になりました。
すると馬場田さん、イルミネーションのみ概算で「月760円」とおっしゃるではないですか!
ビックリするほどお手頃に感じます。これぞLEDの本領発揮……なのでしょうか?
だからこそ知りたい、LEDって一体何なんでしょうねぇ。

LEDの専門家を訪ねて、東北大学学際国際高等研究センターへ。
八百隆文先生に、まずはLEDの仕組みを説明して頂きました。
LEDとは Light Emitting Diode=発光ダイオードの事。
電流を一定方向にしか流さない「ダイオード」と呼ばれる半導体素子が、光るのだそうです。
八百先生は素人の私にも分かるようごくごく簡単に、光るメカニズムを教えて下さいました。
電圧をかけエネルギーの高い状態になった半導体は、このエネルギーを外部に放出する際、光を放つ性質があります。LEDはこれを利用した照明というわけですね。
高い状態から低い状態へ。エネルギーの「落差」で光を起こすLEDは、水が高い所から低い所へ流れる時に電気を起こす、水力発電と同じだと八百先生は言います。

そんなLEDのメリットを、下記にまとめてみました。

(1) 電球や蛍光灯のようにガラスで出来ていないため、衝撃に強い。
(2) 球切れがない。故障で光らなくなったとしてもLEDを信号機に利用した場合「複眼」で あるため、ごく小さい範囲=1粒だけが消えて、信号灯としての機能は保たれる。
(3) 輝度が高いため、遠くからでもよく見える。
(4) 何より消費電力が小さい。電球の約10分の1!
仮に世界中の照明をすべてLEDにしたとすると、CO2で2〜3%の削減効果があるそうです。

良い事づくめに見えるLEDですが、そういえば……白熱電球にこだわっている仙台の風物詩がありますよね〜。
「光のページェント」です。あれはどうしてLEDに交換しないのでしょうか?
直前実行委員長の高橋清文さんにお話を聞きました。
高橋さんはボランティアでかれこれ12年間、ページェントに関わっている方。美しいイルミネーションへの思い入れは人一倍のはずです。
そんな高橋さんによれば、光のページェントはキリスト教の教会や大聖堂のロウソクをイメージしているとの事で、この温かい光にこそ意味があるというのです。

ちなみにページェントの電気代は、去年の場合1日4万円少々。これが高いと思うか、安いと思うかは人それぞれなのでしょうが、高橋さんいわく「150〜200の世帯の方が、家の電気を消してページェントを見に来てくれれば、その分の消費電力が減らせると思います」。
光のページェントの電球を、LEDに変える事は考えていないのでしょうか?
高橋さんによると現段階では莫大な費用がかかってしまうとの事。
ちなみに八百先生の計算では、LEDは現在1粒=約1,000円。光のページェントの60万個(2008年の場合)の電球をLEDに換装すると、何と6億円という金額になってしまうのです!
ページェントは市民の募金で成り立っているイベント。そこまでの負担をお願いするわけには行かない……という実行委員会の意見は、理解できます。

実は、光のページェントの電球は大手メーカーに特別にこしらえてもらった物。壊れても修理を繰り返して使っているそうです。
LEDはたしかに熱を発しないかも知れませんが、電流を一定に保つ整流器を枝に取り付ける必要があります。
コレがとても重いらしいのです。現在の技術では、ケヤキの枝にかえって負担をかけてしまうというわけですね。

電球とLEDについて、メリット・デメリットなど様々ご紹介して来ました。
これであなたも、イルミネーションの見方が変わるかも知れませんよ!



[平成20年12月3日(水)放送]
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「自動車のバッテリー 〜その不思議に迫る〜」

DJコーナーに寄せられた今回の質問は、泉区のM.N.スノーマンさんから。
「不注意で自動車の室内灯を点けっ放しのまま2〜3日放置して、バッテリーがあがってしまいました」
というスノーマンさんは、バッテリーを長持ちさせる方法があれば教えてほしい、とのリクエストでした。
そうでなくても、冬はバッテリーが上がりやすいというイメージがありますよね。さっそくリサーチです。

バッテリーを売っているオートバックス286根岸へ。
スタッフの高橋さんによると、型番の冒頭「2ケタの数字」で、バッテリーの性能が分かるのだとか。
数字が大きくなるほど、蓄電能力=容量の大きいバッテリーというわけですね。そんな選び方、全く知りませんでした!
コストパフォーマンスに優れた純正交換タイプから、電装品にこだわりたい人向けの大容量タイプまで、お店には様々なバッテリーが売られていました。
もちろん容量以外にも、メーカーや車種によっても本体のサイズや端子の位置などが違います。購入する前に、必ずお店の方と相談して下さい。

そういえば、バッテリーのパッケージにはどれも「2年4万km」とか「3年6万km」などと書いてありますよね。
メーカー推奨の交換目安はそんな感じだとしても、実際僕自身、自分の車のバッテリーはもう5年近く使っていて何ともないのです。
本当のところ、バッテリーはどのぐらい持つのでしょうか?

その謎を探りに、JAF宮城支部を訪ねました。
中園さんは出動準備中。聞けば年間を通じて、バッテリー上がりによる出動件数が最も多いとか。
しかも冬の時期はバッテリー内部の化学物質の反応が鈍り、本来の性能の8割程度しか発揮できないというのです(摂氏0度)。

そんなバッテリーを、何と8年も使い続けている強者がいるそうです!
中園さんによると、毎日エンジンをかけ適度な距離を走るスタイル=充電と放電を繰り返すというのがバッテリーにとっては優しい使い方なのだとか。
通勤で毎朝乗る方などは、知らず知らずのうちにバッテリーが長持ちする状況を作っていたのですね。
ただし毎日エンジンをかけても走行距離が短かったり、渋滞などでアイドリングばかり多いと、発電機=ダイナモが十分に働かず、電気が作れません。あしからず。

とはいえ、バッテリーの長持ちのためだけに毎日エンジンをかけたり……などと生活サイクルを変えるのは、現実的ではありませんよね?
誰でも走行中に取り組めるバッテリー節約運転を、中園さんにレッスンして頂きました。

皆さんは、車の電装品のうち最も消費電力の大きい物は何だか分かりますか?
答えはエアコンです。消し忘れている人が、結構多いそうですよ!
また、エンジンが暖まって来たら、エアコンの「A/C」というスイッチを切ってコンプレッサーを止めるのも、節電には効果的との事。温風は変わらず出て来ますしね。
窓が曇って来たら、再度コンプレッサーを動かしましょう。
リアの熱線も消し忘れに注意! 2番目に消費電力の大きい電装品ですし、この時期に活躍する物ですから。

なお、信号待ちのたびにヘッドライトを消す人がいますが、夜間はヘッドライトをつけて走る事が道交法上、義務付けられています。注意しましょう!

最後に。不注意でヘッドライトやルームライトを消し忘れ、バッテリーがあがってしまった経験は、誰にでも1度はあると思います。そんな時の目安となる、バッテリーのおおよその持続時間です。
新品の標準容量のバッテリーで、ヘッドライト=5時間、ハザードランプは10時間、室内灯では丸2日です。
ヘッドライトを消し忘れてエンジンを切ると、新品のバッテリーでも一晩もたないのです。お気を付け下さい。



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