(1) | 「カメムシの防除剤」 |
| カメムシ防除には毎年の発生状況などから、地域ごとに違う薬が使われています。ミツバチの行動半径はおよそ2キロ。この範囲の田んぼで強い薬が散布されれば、カメムシだけでなく、ミツバチにも影響を与えてしまうのですね。
宮城県内では成分の弱い「スタークル」という薬が主流なうえ、まく時は農協から養蜂家に事前に連絡があるため、被害は他の地域に比べてまだ少ないそうですが、もちろん影響はゼロではないと思われます。 |
(2) | 薬の効かない寄生ダニ |
| ミツバチに寄生するダニの駆除には、主にアピスタンという殺虫剤が使われて来ました。しかしダニは世代交代が早く、すぐに耐性を獲得してしまうため、1992年発売のアピスタンはここ数年、効かない個体が増えていたのです。
養蜂家団体の要望もあって今月、ようやく新薬 「アピバール」 が認可され、今後 寄生ダニの駆除に効果が期待されています。 |
(3) | 「記録的暖冬」 |
| 冬場の気温が高いと換気のためハウスを開ける事が多くなり、ミツバチが出て行ったまま戻って来られない事が多くなるそうです。
また、暖冬でハチの新陳代謝が異常に活発になり、例年以上に体力を消耗させてしまっているのだそうです。 |