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●Disc.29
「佐々木君が『ささきくん』をリサーチ!
その素顔に迫る」
今回の調査依頼はM.N.大魔神さんから。
「とっても可愛い『ささきくん』について、ぜひ調べて下さい」 という事なんですね。
僕は今回初めて『ささきくん』を知りました!
一体どういう物なのか、たいへん興味を持ってリサーチに出かけたのですが……。
何と「ささきくん」、街行く人は誰1人知りません。
もっとも僕=佐々木君の事も尋ねる人だ〜れも知らず、ずいぶんと寂しい思いをしたのでした。トホホ……。
ちょっと強引ですが「ささ」つながりって事で、笹かまぼこの鐘崎一番町店で聞くと、「ウチの食品館で売っています。ゆるキャラです」とのお答えを頂きました。
皆さん、もう分かりましたよね?
「ささきくん=笹木君」は宮城の名物 笹かまぼこをモチーフにしたキャラクターだったのです。
情報をもとに、若林区鶴代町にある鐘崎 食品館へ。
いよいよ 「笹木君」 とご対面です!
建物の中に入ると「笹木君」は売り場の一角にスペースを与えられていました。
たしかにゆるキャラです。白い肌……円らな瞳……色男ですねぇ。さすが「笹木君」(おいおい)。
相原由美店長によると、ボチボチ売れているそうです。
特に修学旅行シーズンの5月は月に100個ほど売れたという事で、たしかに取材当日も、見学コースとして立ち寄る小学生が手に取っていました。
街では誰も知る人に出会えなかった「笹木君」ですが、お土産屋さんではそれなりに注目を浴びていたのですね。
ついでに相原店長、ネーミングについて聞くと、少し考えたあと「普通ですね」とのお答え(笑)。
分かります!たしかに、ひねりがないといえば、ない。
一体どこの誰が作ったキャラなのか、相原店長もご存知ないようで……。
商品のタグにあった「東洋工芸」という会社が唯一の手がかりだったわけです。
東洋工芸(株)は太白区にある、お土産雑貨の製造・販売などを手がける会社。
ココに「笹木君」の生みの親がいると聞いて、訪ねました。
意外や意外、「笹木君」のデザインを自ら手がけたという社長の名前は、笹木さんではありませんでした(当たり前か)。
山本将人社長。「デザインは素人」と語る彼こそが 「笹木君」 を世に送り出した張本人だったのです。
お土産が全国で同じように物になってしまっている現状に、宮城でなければ実物を見る事も触れる事も出来ない「ローカルなキャラ」を作りたかったとか。
実は、2年前の企画段階では「笹木君」、社内的に不評だったようです。
それでも「売って来い」と強引に企画を通した山本社長。
名前も何もかも、本人いわく「すべて思いつき」とのお話ですが、彼にとっては情熱を傾けた愛すべきニューキャラでしたから。
正直、知名度はまだまだですが、「笹木君」には、全国のお土産雑貨がもっともっと楽しくなるヒントがいっぱい詰まっているように感じました。
何より僕にとって「笹木君」は、どうも他人事のように思えないのです。
応援しますよ、社長!
あ……そうそう。
「笹木君」には5月から新しい仲間が加わりました。
それが彼女と噂される「かまたさん」に、愛犬の「ボコちゃん」。
「笹木君」に「かまたさん」に「ボコちゃん」で「笹」「かま」「ボコ」!う〜ん、社長の遊び心に脱帽です。
●お問い合わせ
『東洋工芸』 022-241-4111
『鐘崎 食品館』 022-231-5147
*仙台駅の土産物店でも取り扱っています。
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