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●Disc.31
「今どき自由研究事情」
夏休みの宿題の中でも厄介だったのが「自由研究」。
街で大人に聞いても、苦労した昔の思い出が次から次に出て来ます。
テーマ探しに苦労した話、親が一緒に手伝ってくれた話……。
では、今どきの自由研究はどうなっているのでしょうか?
調べてみると、あれこれ面白い話が出て来ましたよ。
ネタを見つけるヒントが、仙台ロフトに数多くありました。
5階の売り場では自由研究のテーマとなるキットおよそ30種類を、7月中旬から取り扱い中。
傾向として男の子には実験系、女の子には工作系の人気が高いという事です。
おもちゃ代わりに買って行く大人もいるのだとか。
そんな中から取材班が注目したのは……
@ 「からだ実験」セット \1,800 学研
自分の体について学べる実験道具が数多く入ったセット内容。
例えば、汗や涙の「アルカリ度チェッカー」。
錘のついた紙を相手に離してもらい、落とさず掴めるまでの反応速度を測る「反射神経測定カード」。
他にも「光る指紋採取キット」や「聴診器」などなど盛り沢山の中身で、ロフトの売り場担当 元岡さんと2人で遊んでしまいました。
A 「結晶の研究」 \1,050 学研
お湯に尿素や重曹の粉を入れて溶かし、上ずみをスポイトで容器に移して数時間置くと結晶ができるはずなのですが……尿素で実験してみるも見事に失敗!
なぜか最初に粉を溶かしたコップのほうに結晶が出来てしまいました。いやはや。
実は、こうした自由研究の題材に出来るキット、20年ほど前から店頭販売しているそうですが、こうした「完成品」をそのまま写して提出できてしまう事に、当初は販売元である学研の社内でも様々な意見があり、あまりPRしなかったのだとか。
しかし「テーマ探しが大変」「まとめ方が分からない」といったニーズの高まりをうけて、子ども達に自分であれこれ工夫して考えながら、発展学習も進められるように中身を改良して今に至るそうです。
自由研究のテーマ探しと、取り組み方。
まとめの話を仙台市科学館で伺いましょう。
科学館では8.25.(火)まで、夏休み特別企画「昆虫ワクワク探検館」を開催中。
取材当日も、自由研究のネタ探しに訪れた子ども達で大いに賑わっていました。
佐藤賢治先生のお話です。
テーマ探しは身近な所から。例えば、着ている服の糸がどうやって布になったのか? それだけでじゅうぶんキッカケにはなります。
自分に興味のある分野から選ぶ事も大切。
野球が好きな子供なら「カーブはなぜ曲がるのか?」という研究には楽しく取り組めるはずです。
市販のキットを使う場合でも、自分なりのアレンジを加えて行かないと、他人の研究(すでに結果が出ている!)のコピーになってしまいます。
独自の考察を忘れずに。保護者としても、答えを教えるのは簡単だがそこをグッと我慢して下さい……との事でした。
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