ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成21年7月29日(水)放送]
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「今どき自由研究事情」

夏休みの宿題の中でも厄介だったのが「自由研究」。
街で大人に聞いても、苦労した昔の思い出が次から次に出て来ます。
テーマ探しに苦労した話、親が一緒に手伝ってくれた話……。
では、今どきの自由研究はどうなっているのでしょうか?
調べてみると、あれこれ面白い話が出て来ましたよ。

ネタを見つけるヒントが、仙台ロフトに数多くありました。
5階の売り場では自由研究のテーマとなるキットおよそ30種類を、7月中旬から取り扱い中。
傾向として男の子には実験系、女の子には工作系の人気が高いという事です。
おもちゃ代わりに買って行く大人もいるのだとか。
そんな中から取材班が注目したのは……

@ 「からだ実験」セット \1,800 学研
自分の体について学べる実験道具が数多く入ったセット内容。
例えば、汗や涙の「アルカリ度チェッカー」。
錘のついた紙を相手に離してもらい、落とさず掴めるまでの反応速度を測る「反射神経測定カード」。
他にも「光る指紋採取キット」や「聴診器」などなど盛り沢山の中身で、ロフトの売り場担当 元岡さんと2人で遊んでしまいました。

A 「結晶の研究」 \1,050 学研
お湯に尿素や重曹の粉を入れて溶かし、上ずみをスポイトで容器に移して数時間置くと結晶ができるはずなのですが……尿素で実験してみるも見事に失敗!
なぜか最初に粉を溶かしたコップのほうに結晶が出来てしまいました。いやはや。

実は、こうした自由研究の題材に出来るキット、20年ほど前から店頭販売しているそうですが、こうした「完成品」をそのまま写して提出できてしまう事に、当初は販売元である学研の社内でも様々な意見があり、あまりPRしなかったのだとか。

しかし「テーマ探しが大変」「まとめ方が分からない」といったニーズの高まりをうけて、子ども達に自分であれこれ工夫して考えながら、発展学習も進められるように中身を改良して今に至るそうです。

自由研究のテーマ探しと、取り組み方。
まとめの話を仙台市科学館で伺いましょう。
科学館では8.25.(火)まで、夏休み特別企画「昆虫ワクワク探検館」を開催中。
取材当日も、自由研究のネタ探しに訪れた子ども達で大いに賑わっていました。

佐藤賢治先生のお話です。
テーマ探しは身近な所から。例えば、着ている服の糸がどうやって布になったのか?
それだけでじゅうぶんキッカケにはなります。
自分に興味のある分野から選ぶ事も大切。
野球が好きな子供なら「カーブはなぜ曲がるのか?」という研究には楽しく取り組めるはずです。

市販のキットを使う場合でも、自分なりのアレンジを加えて行かないと、他人の研究(すでに結果が出ている!)のコピーになってしまいます。
独自の考察を忘れずに。保護者としても、答えを教えるのは簡単だがそこをグッと我慢して下さい……との事でした。



[平成21年7月16日(木)放送]
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「田んぼの生き物調査に密着!」

今回は、以前に環境保全米の取材で田植えに挑戦させて頂いた栗原市瀬峰の田んぼを追跡取材です。
環境に優しいお米作りの現場で、豊かな自然に触れて来ました。
7月初めのある日、田んぼ周辺の水がどれだけキレイに保たれているかを確かめるべく、瀬峰小学校の子ども達が朝から生き物調査をしていたのです。

さっそく私も、童心に帰って参加。
カエルやオタマジャクシ、タニシにザリガニなどが続々と見つかる中、特に貴重な生き物という事で、今回の監修役、県 栗原地域事務所の佐藤公道さんが教えて下さった水生生物は……。

@ カワニナ:
ホタルの幼虫のエサとなる淡水性の貝。
水のキレイな場所でないと棲めない。

A ヌマエビ:
淡水性のエビ。こちらも水質汚染に弱く、近年減少が著しいとか。
発見した個体は、何と卵を抱えておりました!

佐藤さんいわく。水もきれいだし、コレだけ豊かな生態系を残す事のできる農法は素晴らしい。生き物にとってもありがたい……とのお話でした。
「みやぎの環境保全米」は、自然に優しいコメ作りで栽培されているのですね。

そもそもこの環境保全米。農薬や化学肥料の、量・成分・使用回数などを、従来の半分以下に減らすか、全く無くすかして作られています。
宮城県は来年度までに作付面積の70%を、この環境保全米に切り替える事をめざしているのですが、環境への負担を軽くする農法である反面、とても手間がかかるのも事実です。

生き物調査の子ども達と別れて前回田植えを体験させてもらった田んぼを見回していると、あぜの草取りをきめ細かく行なっている様子が確認できました。
刈り取りがまだの部分をちょこっとだけ手伝おうと鎌を振るっていると、草刈り機をうならせて近づいて来たのは、5月に田植え機に乗せて下さった米山嘉彦さん。
う〜む、機械はやっぱり便利ですね!

環境保全米の栽培では除草剤の使用も制限されていますから、草取りの手間がその分かかって来るというわけです。
放っておくと風通しが悪くなり、葉いもちなどの病気や害虫などの発生源となってしまうため、小まめに草取りをする必要があるのです。

「みやぎの環境保全米」には、さらに徹底した品質管理も行なわれています。
それが「GAPシート」と呼ばれるチェックシート。

GAPとはGood Agricultural Practice=「良い農業の実践」 という意味。
生産者が栽培工程で必要な作業や注意点などを、その都度チェックして農協に提出する仕組みです。
例えば農薬の使用基準を守っているか、田んぼの景観を維持するためきちんと見回りをしているかなど、確認項目は多岐にわたるのです。

こうした努力の結果、「環境保全米を作り始めて数年で田んぼ周辺には生き物の姿が増えて来た」と、米山さんはじめ地元の農家の皆さんは語ります。

自分達の子どもや孫の世代にまで、田んぼをキレイな環境のまま残して行く責任があると、コメ作りの現場からは印象深い声を聞く事が出来ました。



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