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●Disc.35
「みやぎの環境保全米 〜稲刈り編〜」
過去2回お送りした栗原市瀬峰の「みやぎの環境保全米」の栽培。
私も田植えに挑戦し、生き物調査をリポートしたりと現地に足を運びましたが、いよいよ新米の季節!稲刈りに挑戦です。
「みやぎの環境保全米」は、農薬や化学肥料の量・成分・使用回数などを、コレまでの半分以下に減らすか、全く無くすかして作るお米。
環境への負担を軽くする反面、苗の消毒や草取りなど、とても手間がかかる農法です。
県は来年度までに作付面積の70%を、この環境保全米に切り替える事をめざしています。
今回もお世話になるのは、瀬峰のコメ生産農家・米山嘉彦さん。
僕はコンバインに乗るのが初めてだったので、まずはお手本を見せて頂こうと思ったのですが、手っ取り早くやってみたら……と米山さんに勧められ、いきなり運転席へ。
やや高めの着座位置に驚きつつ、米山さんのガイダンスのとおりアクセルスイッチ(自動)を操作すると、大きなコンバインは轟音をたてながらスルスルと動き出しました!
おおっ!稲がドンドン機械に吸い込まれて行くではありませんか。
感激してばかりもいられません。この作業が1年間の稲作の集大成なのです。
そう考えると、自然と背筋が伸びるものです。
刈り残しはややありましたが、機械が優秀なのと、何より米山さんのご指導が素晴らしいおかげで、おおむね順調に稲刈りが終わりました。よかったぁ……。
米山さんに今年のコメ作りを振り返って頂くと、一言「スゴく良い」との事でした。 長梅雨の影響が心配されたものの、9月に残暑があって好天が続いたおかげで収量も平年並みかやや多いぐらいに回復。
後日いただいたデータでは、JAくりっこ管内の一等米比率も98.5%と高く、2009年のコメは上々の出来だったようです。
稲刈りを終えた田んぼでは、すぐに稲わらを寄せる作業が始まります。
稲わらは牛の餌となり、さらにそのフンが来年のコメ作りの肥料に……。
こうした瀬峰地区の循環型農業は先月、3年に1度 県内で最も優れた米作りを表彰するコンクール「オリザ大賞」に選ばれたのでした。
半年間、コメ作りの現場をお邪魔させて頂いた瀬峰の皆さん、本当にありがとうございました!
新米のおにぎりも、最高に美味しかったです!!
ところで、J1昇格に向けラストスパートをかけるベガルタ仙台のホーム・ユアスタでは、みやぎの環境保全米にまつわるエコな取り組みが行なわれているってご存知でしたか?
ユアスタにマイ箸を持って行き、みやぎの環境保全米を使った500円以上のお弁当を買うと、1食につき1枚の応募シールがもらえるんですね。
集めたシールの枚数によって、1枚なら「みやぎの環境保全米」5kg、3枚ならベガルタ観戦ペアチケットなどが抽選で当たります!
皆さんもスタジアムにお越しの際は、環境保全米でエコなキャンペーンにチャレンジしてみて下さい。
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