ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成22年1月20日(水)放送]
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「達人が伝授!節約暖房術」

例年、1月後半といえば寒さも底を迎えるシーズン。
とはいえ不景気の折、あまり家中ガンガン暖かくしていては暖房光熱費も心配といったところ。
そこで今回は、達人に教わるカンタン節約暖房術です。
今お住まいのお宅ですぐに出来るテクニックばかりですよ!

教えを請う達人は、電気関係のお仕事を引退後、宮城県の委嘱を受けてボランティアで環境教育を行なっている中屋猛さんです。
築25年のお宅で、達人が実践する節約暖房術とは?
案内されたリビングで、まずはストーブから驚きの裏技です!

部屋の一角に置かれた石油ストーブ。
よく見ると、本体裏側からニョロニョロと白いコードが伸びていて、先端が床から1m50cmほどの所で壁に留めてあります。
コレは一体何じゃらホイ?

「ストーブの温度センサーです」

へ?初めて聞きましたが、中屋さんによれば、大抵のストーブにはこのようにコードタイプのセンサーが付いていて暖房のコントロールをしているのだそうです。
しかし製品出荷時に裏側に丸めて梱包されており、気付かずそのままにしている人も多いのだとか。
中屋さんはそれを引っ張り出していたのですね。全然知らなかった……。

というわけで、この温度センサーを高い位置に固定すべし!
理科の授業を思い出して下さい。暖められた空気は上へのぼる性質があります。
センサーがストーブ裏側の低い位置のままだと、冷気ばかり感知して暖房を必要以上に動かしてしまうんです。

ちなみに同じ理由で、電気ポットの位置も暖かい空気が上って来る場所がベスト!
低い所にあると、保温のための電力が余計にかかってしまうというわけです。

続いてはコタツをチェック。
中屋さんはコタツのスイッチを、常に「弱」にしています。
でも、コレで十分。
どうもコタツの置き方にポイントがあるようです。
といっても、やり方は実に簡単。コタツの下の敷物を3枚重ねにしているのです。

床って結構、冷たいんですよね。その冷気を遮断するためにも達人は、ゴザの上に絨毯、さらにフワフワの敷物を重ねていました。
これなら暖かいのはもちろん、足入れの感触もGood!
コタツは人間にとって快適な「頭寒足熱」を提供してくれる理想的な暖房器具。
より快適に経済的に使いたいですね。

さらに中屋さん、エアコンは効率良く部屋を暖めにくいとして冬場は一切使わず、コンセントを抜いて待機電力までカットしています。
暖かい空気は上にのぼるのでしたね。
天井近くにあるエアコンから温風が出ても、足元まで暖めるには相当の電力を必要とするのです。
エアコンを使うのは、夏場の猛暑時にかぎっての事だそうです。

こうして節約に挑戦した暖房光熱費は、領収書をファイルしたりグラフ化するなど、残しておくと客観的に分析できるうえ、励みになるそうですよ!

達人・中屋さんにとって節約暖房術は、文字どおり暖かい家庭を演出してくれるものだといいます。
たしかに暖かい部屋が1つあるだけで、家族はそこに集まって来るようになるでしょうし、逆にいえば家中あちこちで暖房を使っているようでは当然、コストもかさんで来るというものです。

無理は禁物!まずは1部屋、リビングならリビングに絞って、今回の様々なテクニックを試してみて下さい。



[平成22年1月6日(水)放送]
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「落ち葉の行方をチェケラッチョ!」

2010年最初のリサーチは、M.N.梅こぶ茶さんからの素朴な疑問です。
「落ち葉の季節が終わり、街路樹はスッカリ冬の装いですが、あの大量の落ち葉はどうなるのでしょうか?」。
杜の都というぐらいですから、コレは絶対に調べないと!

秋から冬にかけて樹木から落ちる葉っぱ。
森や山では再び土に返って土地を豊かにしますが、コンクリートに覆われた街なかではそうも行きません。
仙台のシンボルとして名高いケヤキ並木からの、大量の落ち葉。
実はコレ……毎年、落葉が始まる9月下旬から2ヵ月以上にわたって作業員が回収にあたっているのでした。

落ち葉は定禅寺通だけで、ゴミ袋100杯分になる日もあるとか。
腐葉土としてたい肥化すればリサイクルも出来るのですが、その行く先は果たして?
定禅寺通の現場でお話を聞くと「会社です」と、作業員の女性。
集めた落ち葉は、仙台市から委託をうけた業者が運んで行くというのですが、その後 一体どうなるのか?
たしかに気になるぞ!

中心部の街路樹を管轄する、青葉区役所で聞きました。道路課主幹の南舘正人さんです。
はたして落ち葉の行く先は……。

「7割が焼却処分されてしまいます」

何と!仙台の主な街路樹のうち、葉っぱに油が多く堆肥化に向かないイチョウやプラタナスを含め、実に7割の落ち葉が焼却処分されていました。
残りの3割は、一般の市民や学校などが腐葉土作りに使うなどの理由で引き取って行くのだそうです。
仙台市では、こうした市民の協力を得てようやく3割のリサイクル率を確保している状況で、自前の施設では落ち葉の堆肥化に一切取り組めていないというのです。一体なぜ?

実は、仙台市が運営する堆肥化センターにはプラントの性能上、いくつかの制約があります。
まずは、持ち込む落ち葉が十分乾いている事。
しかし、いかんせん量が膨大である事から、乾燥処理が到底間に合いません。
また、長さ10cm以上の葉っぱが入るとコンベアーが回らなくなってしまい、裁断しようにもコスト面で現実的ではないというのです。

以上のような事から、現在では施設でのたい肥化が全くない落ち葉も、今後は広く民間の施設などにも声掛けをしながら、リサイクル率を上げて行きたいとの仙台市の見解でした。

そんな市ですがこの秋、街づくりの一環として落ち葉のリサイクルを始めました。
町内会への呼びかけで実現した、新しい取り組みです。
泉区長命ヶ丘で行なわれているたい肥化実験の現場にお邪魔しました。

バイオ科学の専門家である東北大学 山内名誉教授の指導のもと、11月にスタートした作業も、この日は2度目の切り返し。
新しい落ち葉を足すとともに、発酵を進めるための材料を次々と加え、テンポよくかき混ぜて行きます。
皆さん、本当に楽しそう!

山内先生が、足元の落ち葉を拾って見せて下さいます。
ところどころ白く変色を始めているのは、微生物の働きが活発になっているからなのだとか。
米ぬかの他にも籾殻や土、水などを足す事で、自然の状態では数年かかるところが、半年ほどで堆肥化されるわけですね。

完成は春先です。出来上がった腐葉土は、細かくパラパラな状態となり、化学肥料と比べると植物に欠かせない必須成分が多く含まれています。
しかも、保水性がある良い土が出来るといいます。

こうしたたい肥化の実験は、住民の皆さんにとっても大変意義深いものであるらしく、「町内の清掃にもなって良い事ずくめ」「地域のコミュニケーションも活性化される」といった歓迎の声が聞かれました。

山内先生は、仙台市がもっと効率の良いたい肥プラントを作って落ち葉のリサイクルに乗り出すべきだとお話しされていました。
費用はかかるでしょうが、燃やしている現状でも燃料代がかかっている事に変わりはないのですから。
先生がおっしゃるように、仙台市では一刻も早く、こうしたたい肥化への取り組みをもっと広げて行くべきではないでしょうか?
落ち葉は「資源」なのです。

※ 落ち葉の季節に清掃作業の方に、現場で「落ち葉ください」と声をかけて頂ければ、誰でもタダでもらえます。
どんどん利用して欲しい……と仙台市からの案内でした。
こういうところのPRも全く足りないと思うんですよね〜。



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