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●Disc.41
「達人が伝授!節約暖房術」
例年、1月後半といえば寒さも底を迎えるシーズン。
とはいえ不景気の折、あまり家中ガンガン暖かくしていては暖房光熱費も心配といったところ。
そこで今回は、達人に教わるカンタン節約暖房術です。
今お住まいのお宅ですぐに出来るテクニックばかりですよ!
教えを請う達人は、電気関係のお仕事を引退後、宮城県の委嘱を受けてボランティアで環境教育を行なっている中屋猛さんです。
築25年のお宅で、達人が実践する節約暖房術とは?
案内されたリビングで、まずはストーブから驚きの裏技です!
部屋の一角に置かれた石油ストーブ。
よく見ると、本体裏側からニョロニョロと白いコードが伸びていて、先端が床から1m50cmほどの所で壁に留めてあります。
コレは一体何じゃらホイ?
「ストーブの温度センサーです」
へ?初めて聞きましたが、中屋さんによれば、大抵のストーブにはこのようにコードタイプのセンサーが付いていて暖房のコントロールをしているのだそうです。
しかし製品出荷時に裏側に丸めて梱包されており、気付かずそのままにしている人も多いのだとか。
中屋さんはそれを引っ張り出していたのですね。全然知らなかった……。
というわけで、この温度センサーを高い位置に固定すべし!
理科の授業を思い出して下さい。暖められた空気は上へのぼる性質があります。
センサーがストーブ裏側の低い位置のままだと、冷気ばかり感知して暖房を必要以上に動かしてしまうんです。
ちなみに同じ理由で、電気ポットの位置も暖かい空気が上って来る場所がベスト!
低い所にあると、保温のための電力が余計にかかってしまうというわけです。
続いてはコタツをチェック。
中屋さんはコタツのスイッチを、常に「弱」にしています。
でも、コレで十分。
どうもコタツの置き方にポイントがあるようです。
といっても、やり方は実に簡単。コタツの下の敷物を3枚重ねにしているのです。
床って結構、冷たいんですよね。その冷気を遮断するためにも達人は、ゴザの上に絨毯、さらにフワフワの敷物を重ねていました。
これなら暖かいのはもちろん、足入れの感触もGood!
コタツは人間にとって快適な「頭寒足熱」を提供してくれる理想的な暖房器具。
より快適に経済的に使いたいですね。
さらに中屋さん、エアコンは効率良く部屋を暖めにくいとして冬場は一切使わず、コンセントを抜いて待機電力までカットしています。
暖かい空気は上にのぼるのでしたね。
天井近くにあるエアコンから温風が出ても、足元まで暖めるには相当の電力を必要とするのです。
エアコンを使うのは、夏場の猛暑時にかぎっての事だそうです。
こうして節約に挑戦した暖房光熱費は、領収書をファイルしたりグラフ化するなど、残しておくと客観的に分析できるうえ、励みになるそうですよ!
達人・中屋さんにとって節約暖房術は、文字どおり暖かい家庭を演出してくれるものだといいます。
たしかに暖かい部屋が1つあるだけで、家族はそこに集まって来るようになるでしょうし、逆にいえば家中あちこちで暖房を使っているようでは当然、コストもかさんで来るというものです。
無理は禁物!まずは1部屋、リビングならリビングに絞って、今回の様々なテクニックを試してみて下さい。
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