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●Disc.53
「地デジの疑問にお答えします」
利府町のM.N.ペー子パー子さんから
「我が家ではアナログテレビを見ていますがある日突然、画面の上下が切れて細長くなり見づらくなりました。どうして?」 という質問が届きました。
TBCに残る数少ないアナログテレビを確認しても、たしかに上下は黒くなっています。
来年7月24日、テレビ放送が地上デジタルに完全移行する予定です。
従来のアナログテレビは、画面の比率が4:3。
コレに対して地上デジタル放送対応テレビの画面は16:9と横長です。
今回 アナログテレビの画面も細長くなった結果、画面の比率は7月5日から16:9と、地デジへの完全移行に先駆けて統一されたんですね。
今回は地上デジタル放送についての様々な疑問にあらためてお答え致します。
地デジの事はこの人に聞け!TBCの誇る地デジのスペシャリスト……宮城県地デジ推進大使の安東理紗ANを直撃です。
まずは質問を頂いた、アナログTVの画面上下が切れて比率が16:9に細長く変わった理由を解説してもらう事に。
地デジ大使いわく。コレは、来年7月で地上デジタルに完全移行するまで1年というタイミングで「アナログテレビは今後見られなくなりますよ」という注意喚起をしているのだそうです。
横長サイズの画面に慣れて頂き、地デジにスムーズに移行させる目的もあるのかも知れませんね。
ところでそもそも、どうしてテレビ放送のデジタル化が必要なのでしょうか?
僕も以前はそうでしたが、この所をご存知ない方が結構いらっしゃるようです。
地デジ大使によれば「電波の節約」との事。限りある電波を有効に使おう……というのが、その目的だといいます。
携帯電話の普及や、TV・ラジオの多チャンネル化などを背景に現在、使える電波は徐々に少なくなっているんですね。
TV放送をデジタル化すると、使う電波の範囲=周波数帯は3分の1程度に圧縮されます。 コレにより余った電波は今後、大規模災害の時に電話がつながりにくくなる事態を解消したり、交通渋滞の予測などに有効利用されるといいます。 デジタル化によって、私達の生活が様々な方面でより便利になるのです。
地デジ大使には最後に「地デジを見るにはどうすれば良いの?」という質問をしました。 テレビを地上デジタル対応の物に買い換えて頂く以外にも、愛着のあるアナログTVをそのまま使いたい人のために専用のチューナーを接続して受信する方法があるようです。 その場合、アンテナが地デジを受信できるタイプかどうか合わせて確認する必要がある、との事でした。
今度は地デジを観るために必要な物をチェック! 仙台駅東口のヨドバシカメラをマルチメディア仙台を訪ねました。 店内には地デジ対応テレビの新製品が目白押し。見ているだけでワクワクします!
今ならやっぱり3Dテレビ。 僕にとっては初めての経験でしたが、専用のメガネをかけて飛び出す映像を眺めていると、思わず体をのけぞらせてしまいました。いや〜スゴい迫力!
家電コンシェルジュの佐藤俊さんによると、地デジ対応テレビの販売台数のうち、3Dテレビが占める割合は今のところ20%程度だそうです。 まだまだコレからといった感はありますが、通常の地デジ対応テレビの買い替えと合わせても「テレビ市場」、ますます活況のようでした。
実は、地デジの都道府県別普及率については少々心配なデータがあります。 全国平均が83.8%であるのに対して、宮城県の普及率は76.6%と、全国42位(総務省調べ 3月末現在)なんです。 集合住宅に共同アンテナがなかったり、県民性の問題など様々な理由が推測されますが、何はともあれ地デジの準備……お願いします。
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