ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成22年11月24日(水)放送]
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「犬の散歩 その極意とは!」

今回は勝手ながら、今の夏から犬を飼い始めた僕自身がずっと感じていた素朴な疑問です。
犬の散歩って、毎日同じコースを歩くのが良いのでしょうか?連れ出しても、いつも同じ角を曲がって、同じ道を通りたがるんですよね。
我が家の愛犬オレオ君は、狆とポメラニアンのMIX犬。5ヵ月の子犬にも、お気に入りの散歩コースがあるみたいです。飼い主としては、別の道をあちこち歩きたいのですが……。

愛犬家の皆さんを探して尋ねてみると、意見が分かれました!
「犬の好きなルートに引っ張られてしまう」という飼い主もいれば、「飼い主の都合もあるから散歩コースは私が決めます」という方も。
一体、どっちのほうが良いのでしょうか?

専門家に話を聞きに行く事にしました。
愛犬オレオと一緒にやって来たのは、太白区柳生で犬のしつけやホテルなどのサービスを行なう「ワグテイル」。
ドッグシッターの立山智春さんが、貴方の愛犬をきめ細かくケアしてくれますよ。

立山さんによると、散歩コースは犬の性格を見て判断するのが良いそうです。
臆病な犬、人見知りする犬は毎日同じ道を通った方が安心するし、逆に活発な犬や好奇心が旺盛な犬、慣れた犬であれば色々とコースを変えてやればそれだけ楽しみも増えるのだそうです。
しかも大事なのは、犬ではなく飼い主がリーダーとして道を決める事。

それならやっぱり、やんちゃなオレオには毎日、違う景色を見せてやりたいですね〜。
いよいよそのための実地訓練なんですが……。

ワグテイルの玄関を出てすぐに、立山さんにストップをかけられてしまいました。
とりあえず、オレオの行きたがる方向に歩き始めたのがいけなかったようです。
実は、毎日の散歩の第1歩はとても大事!「ルートを決めるのは飼い主だ」というメッセージを愛犬に伝えるため、玄関を出て最初に歩き始める方向を、あえて犬の意志とは反対にしてやるのだそうです。

また、犬が飼い主の行こうとしているのと同じ方向に歩き出した場合でも、いちど反対に振ってから、また元の方向に戻るようにしましょう。
あくまで主導権が飼い主にある事を示すのが大事なんですね。

さて。何となくまだオレオに引っ張られるように歩いて行くと、車や人とすれ違うたびに集中力を削がれて立ち止まってしまいます。
これってどうすれば良いんでしょうか?

立山さん
「飼い主はもっとキリッとした態度でお願いします」

ついつい可愛いからと甘やかしてしまってはいけないんですね。飼い主は時として、毅然とした態度で「行くぞ!」という姿勢を見せないとね!
ポイントは、リード(首輪がオススメだそうです)を上手く操って頭の向きをいかにコントロールするか、だそうです。

続いて立山さんに指摘されたのは、私とオレオとの距離について。
リードを長く持ってしまっていたのですが、離れすぎとの事。犬との距離は、間にもう1匹入るかな〜という程度で十分。
飼い犬との距離が近ければ指示を伝えやすくなりますし、車やバイクなどとっさの危険にも対応しやすくなりますよね。

立山さんに教えて頂き、愛犬オレオとの距離もグッと縮まった1日でした。お世話になりました!

オマケ:
散歩コースを決める時に「電柱にオシッコをかけて縄張りを確認してるんだから……」と考える人もいるかも知れませんが、立山さんいわく、犬に関しては「縄張り」という考え方は忘れて下さいとの事。

たしかに犬の祖先であるオオカミは縄張りの動物でしたが、ペットとしての犬には必要のない物。
願わくば、おしっこも外ではしないようにしつけるのがマナーだそうですよ。


[平成22年11月10日(水)放送]
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「仙台牛ってどんな牛肉?」

今回は県内産のブランド牛「仙台牛」についてご紹介します。
名前を聞いた事はあっても「じゃあどんな牛?」と聞かれると、実はよく分からない方も多いのでは?

さっそく、リサーチ開始です。
仙台市中央卸売市場で行なわれた仙台牛 枝肉共進会にお邪魔する事にしました。
年に1度の大規模な催しで、県内産の牛肉が格付けされた後、次々せりにかけられて行きます。
この日は黒毛和種199頭が出品されました。

中に入ると、枝肉が所狭しと吊るされていて圧倒的な迫力です。
でも、これが全部「仙台牛」というわけではないそうです。
これから審査を経て初めて、仙台牛かどうかが決まるのですね。

牛肉には肉の色や霜降りの度合い、取れる量などから、全国共通の格付けがあり、仙台牛と認められるのは、このうち県内産のA5・B5の肉だけなのです。
これに対して、例えばブランド牛の代表格である松坂牛は、地元で育てられた、子どもを産んでいないメスの黒毛和牛全般を指し、肉質を問いません。
こうした幅広い等級を含むブランド牛も多い中、仙台牛の基準は日本一厳しいといいます。

ちなみにコレまで仙台牛に認定された牛は、出荷されたうちの35%ほど。
丹精込めて育てる手間を思えば、やはり狭き門をくぐり抜けたブランド牛といえるでしょう。

今回の品評会にあたって、取材班は登米市南方の生産者である佐野和夫さんをクローズアップしました。
佐野さんのお宅では、50年ほど前から黒毛和種の肉牛を育てています。
ここ最近、出荷したウシ達の半分ほどが仙台牛として認められている、優秀な生産者なんですよ。

事前に牛舎に伺って取材もさせて頂きましたが、朝昼晩ときめ細かく牛の体調を把握し、消費者に喜ばれるお肉を作っているのです。

佐野さんは今回、自慢の牛を一頭出品しました。
ベテランの生産者でも、やはり格付けを待つ間は緊張するそうです。
肉質5等級、つまり仙台牛になるかならないかでは、その後のせりでの価格がまるっきり違って来るそうです。
格付けとはすなわち、生産者としての命運を分ける評価でもあるのです。その表情には自然と、期待と不安が入り混じります。

出品された牛肉の格付けが、次々と進められて行きます。複数の審査員が枝肉を囲み、肉の様子を詳しくチェックします。
佐野さんが丹精込めて育てた牛肉の評価は……A5!
いやぁ佐野さんもホッとした様子。
僕も安心しました。佐野さんの牛が仙台牛と認定されたのです。

そしてせりです。\2,000/kgを越える値で取引されれば上々といった状況の中、佐野さんの牛についた価格は\2,313/kg!
佐野さん、本当に満足そうな笑みを浮かべていました。
ちなみに品評会でチャンピオンになった牛は、ご祝儀相場も手伝って何と\5,430/kg!!
この日の品評会では、199頭のうち、何と6割近い119頭がA5・B5の格付けを与えられ、はれて仙台牛として競り落されて行きました。

厳しい基準とたゆまぬ努力で、仙台牛の名を全国区に……。生産者の熱い思いが、今日も美味しい牛肉を生み出しています。



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