ど〜なの?DJ
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[平成22年12月8日(水)放送]
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「ラジオ欄・TV欄の謎」

今回の質問は、言ってみれば放送局の裏側について。
大河原町のM.N.やっこママさんから頂きました。
「新聞に掲載されているラジオ欄・TV欄のコメントは、誰がどうやって書いているんですか?」
という内容です。

やっこママさんが今回の疑問を持ったきっかけは、TBCラジオ午後の生放送「ロジャー大葉のラジオな気分」について新聞のラジオ欄をご覧になったからでした。
毎週(木)の放送を案内するコメントに「女の戦い」と書いてあり、ラジオカー担当の名久井ANとスタジオパーソナリティなべくらみほさんのトークバトルをあおっているのです。

TBC第8スタジオで行なわれている生放送を覗いてみると、たしかに!
なべくらさんと名久井ANとの間で飛び散る火花。メインパーソナリティのロジャー大葉さんも思わず爆笑、思わず冷や汗の丁々発止が繰り広げられていたのでした(笑)。

この放送を担当し、ラジオ欄のコメントも作成しているのがラジオ局制作部の渡辺敏之ディレクター。
そう!東北放送では番組の担当ディレクターが、ラジオ欄やテレビ欄のコメントを書いていたのです。
放送の内容や、聴きどころ・見どころなどを知恵を絞ってPRしています。
渡邊ディレクターが「女の戦い」とあおったのも、そんな工夫のひとつでした。

最初はクイズのコーナーで、名久井アナとなべくらさんの掛け合いが面白かった事から「それなら2人のしゃべりやすい雰囲気を作ってみよう」と始めたのが「女の戦いコメント」なのだとか。

使える文字数は54文字。「そこに命をかけてます」と、渡辺ディレクター。
細かい紙面の中で、いかに目を引くコメントにできるか常に工夫をしているのだそうです。

さて。私達の「ウォッチン!みやぎ」も、実はTV欄のコメントは番組のディレクターが考えています。
担当は、若生雄大(たけひろ)ディレクター。生放送終了後の仕事の1つが、TV欄のコメントを書く事なんです。
執筆の様子をさっそく見せてもらうと……
翌日の「安東理紗のりさんぽ」のコーナーをPRするフレーズを考えています。

「歴史の町八幡をりさんぽ……」

ふむふむ、なるほど。書いては消し、消しては書きを繰り返して5分ほどで、定型のマス目が埋まりました。お見事!

このように、東北放送ではディレクターがラジオ・TV欄のコメントを書いている事はよく分かったのですが、問題はその後どうしているかという点です。
若生ディレクターによれば、編成に持ち込むとFAXでどこかに送っているようだ、との事。

「どこかって、どこですか?」
「どっか」

若生さん、分からないようなので、実際に編成部で作業を見せてもらう事に。
担当者が内容を確認してから、どこかにFAX。
新聞社に直接送っているのかと思って聞けば、東京にある「日刊編集センター」という会社が送り先なのだとか。
へぇ〜!その「日刊編集センター」って、どんな所なんですかね?

東京・築地にある(株)日刊編集センター。
番組ディレクターが書いた原稿は、編成を経てココに送られていました。
電話でインタビュー。一体何をしている会社なんですか?

日刊編集センターの浜岡彰一さんによると、各地の放送局からテレビ・ラジオ欄用のコメントを集め、紙面に掲載できるよう体裁を整えたうえで、契約する新聞社に配信している会社でした。

放送局と新聞社が直接やりとりしないのは、新聞社としてもテレビ欄を作るのは非常に煩雑な作業であり、また、そのための人的コストもバカにならない……という事で、30年ほど前から日刊編集センターのような専門の業者が入り業務を肩代わりするようになったのです。

ウォッチンやニュースなど生放送の番組は前の日に内容を書いて送っていましたが、ドラマやバラエティー、映画のような前もって放送内容が分かっている番組は、事前に日刊編集センターにコメントを送っていて、ラジオ・TV欄の大枠は出来ているのだそうです。
そこへ、前の日に送られて来る分をハメ込んで紙面に載せる形に仕上げるそうですが、それでも毎日夕方から夜にかけてはバタバタと忙しいのだとか。

ラジオ欄・TV欄が出来るまでの裏側。皆さん、お分かりいただけましたか?
恥ずかしながら僕も、初めて知る内容が盛りだくさんでした。



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