ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
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[平成23年3月9日(水)放送]
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「仙台にパンダが来た!?」

今回「DJ」のコーナーに頂いた質問は
「ロジャー大葉のラジオな気分で『パンダが仙台に来た事がある』と言ってましたが、本当なんでしょうか?」
という内容です。
メールネーム仙女(シィエンニュ)さんからです。

はて?たしかに比力(ビーリー)と仙女(シィエンニュ)、2頭のジャイアントパンダが上野動物園にやって来た事で、日本列島はちょっとしたパンダフィーバーとなったわけですが、上野はともかく仙台にもパンダが来た事があるなんて。
たしかに、本当かどうか、そしていつ頃の話なのか、確かめたい疑問ではあります。

ちなみに、仙台駅前で老若男女問わず10人ほどに尋ねたところ、一様に「そんな話は聞いた事がない」とのお答え。

そんなわけで、今回の疑問を八木山動物公園に確認したところ、何と、はく製としてなら、パンダが動物園に来た事はあったそうです!
そして実はTBCにも、当時のニュース映像が残っていました。

パンダのはく製が仙台にやって来たのは1984年8月の事。その5年前に上野動物園で死んだメスのランランがしばらくの間、展示されたそうです。
映像には、興味深そうに眺める夏休み中の子ども達が大勢映っています。
はく製とはいえ、パンダの人気ぶりが窺えました。
コレにて一件落着……。

……って違いますよね!生きているパンダの話が知りたいんです。
はく製も見たいけど、生きてて動くパンダが仙台に来たのかどうか、そこを確かめるのが今回のリサーチ目的なのでした。

こうなったらラジオでパンダの話を紹介したというロジャー大葉さんに、直接聞くしかない。
という事で、TBCラジオ「ロジャー大葉のラジオな気分」放送前のスタジオを訪ねて話を聞きました。
番組に寄せられたパンダに関する情報とは?

「パンダサーカスで来たんです」

何と!生きたパンダは、サーカスで仙台に来ていたのです。
それにしてもサーカスでパンダとは、一体どんな物だったのでしょうか?パンダが跳んだりはねたりするのかな??

20年以上前、このパンダのサーカスを主催したイベント会社(株)東放が、今回取材に応じてくれました。
水本社長は当時の社長をサポートして公演に携わり、パンダに触る(!)などの貴重な体験をされていました。フワフワな毛だったそうですよ。

パンダサーカスは、1989年=平成元年に当時、青葉区川内にあった宮城県スポーツセンターで開催されました。
日中友好の目的はもちろん、入場料をパンダ保護の資金にあてるチャリティーのため、サーカスは中国からやって来て全国各地を巡回して行なわれました。
仙台では1986年と'89年の2度、計10回ほどの本番をこなしたそうです。

実はこの時の様子も、TBCの映像に収められていました。公演本番の映像こそないものの、リハーサルの合間にエサを食べる可愛らしい様子をカメラがしっかりと記録。
メスのチャオチャオ(当時13歳)です。

パンダは1時間ちょっとの公演のクライマックスで15分ほど演技をするだけでしたが、上野動物園に行っても何分も見られないような事も多かった当時、じっくり見られるサーカスは大盛況!
大人も子どもも、パンダの登場に大いに盛り上がったそうです。

このパンダ……サーカスの公演に冷や汗もののハプニングも引き起こしたようで、実は1度だけ普段と時間をずらしてみたところ昼寝の時間とぶつかってしまい、どうやっても出て来なかったとか!
中国側の関係者も泡を喰ってしまい、結局その公演はもう1度丸々やり直したそうです。

とっても可愛いけど、時に気まぐれなジャイアントパンダ。
たしかに宮城にも足あとを残していたのでした。



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