|
●Disc.70
「『例のポテチ』をチェケラッチョ♪」
今回「DJ」のコーナーに寄せられた質問は、こんな内容です。
『先日 取材でお邪魔したラーメン屋さんの隣に、不思議な張り紙を見つけました!一体何か、調べて下さい』
……はい。ラーメン王子こと、仙台市内の飯野雅人さんからです。
さっそく現場に向かうと……ありました、ありました!
ガラス戸に不思議な張り紙が。
国道4号線 仙台バイパスからすぐの、若林区若林にある恵美寿商店。
その店先で見つけた不思議な張り紙「例のポテチ」を、さっそくリサーチしましょう。
お店に入ると、目に飛び込んで来たのは「羽二重ロール」なるトイレットペーパー。 コレが4ロールで782円と、大変な高級品!
皇室にも品物を納める高知県のメーカーが作った逸品なのだとか。入荷以来3ヵ月で、ようやく1つ売れたそうです(汗)。
それにしても、店内には洋服や雑貨、お菓子から食器類まで、実に様々な品物が置いてあります。
ココは、何のお店なのでしょうか?
ご主人の阿部範由さんに聞くと「それっぽくはないけれど、ギフトショップです」とのお答え。
地元・宮城の物に限らず、全国の名品や珍しい品々を取り扱っているのです。
それでは、今回の本題。「例のポテチ」について教えて頂きましょう。
売り場の一角、ワゴンに積まれたパッケージを見つけました!
スタイリッシュなシルバーの外袋には「三方原ポテトチップス」の文字。
試食させて頂きます……。
パッケージを開けてまず気が付くのは、立ちのぼるジャガイモの甘い香り。
加えて塩味が控えめであるため、ジャガイモ本来の味を楽しめるのですね。
次から次に、口に運ぶ手が止まりません!
三方原というのは、静岡県は浜松市の地名で「三方ヶ原」の名前で古戦場としても知られている場所。
良質なジャガイモの産地だそうで、三方原ポテトチップスはそこで取れた新じゃがだけを使っているのです。
新じゃがという事は当然、この時期限定。
しかも宮城県内ではココでしか取り扱いがないだろうという、幻のポテチ!
現地のジャガイモが不作だった去年は、一切入荷がなかったそうです。
阿部さんの、静岡に住む知り合いが商品を企画したというので連絡先を伺ったところ、何と酒屋さんなのだとか!
一体なぜ、酒屋さんがポテチなのか?電話インタビューです。
三方原ポテトチップスを企画・開発したのは、浜松市の大村屋酒店。
お店の久米さんによれば、今は酒屋さんもなかなか商売が厳しいそうで、何か売れる物を作ってお客さんを呼ぼうと考えた結果、お酒のおつまみとしてピッタリのポテチを作る事になったのだそうです。
ちょうどその頃 ジャガイモ農家の方も、皮がめくれてしまい売り物にならなくなったジャガイモの活用法を模索していたそうで、両者の試みが合致したというわけです。
三方原のポテトチップス。普通、ポテチには用いられない男爵イモを使っています。
糖度の高い男爵を油で揚げるには、微妙なさじ加減が求められました。
すぐに焦げてしまうため、大村さんは真っ黒な試作品を何度も食べる羽目になったとか……。
それもこれも、ジャガイモ本来の甘味を感じてもらうため。
ちょっぴり贅沢で、とっても美味しいポテトチップスを、皆さんもぜひ味わってみて下さい!
|