[平成23年8月24日(水)放送]
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●Disc.72
「国道に背を向けた交番のナゾ」
今回のご質問は、松島町にお住まいの鈴木しげ子さんから頂きました。
「松島に不思議な交番があります。国道に背を向けて建っているんです。納得できない!」
とお書きですが、さて。 現場の日本三景・松島へ直行です。
この夏松島の観光客は徐々に戻って来たというものの依然、厳しい状況が続いているそうです。 観光桟橋で遊覧船の職員に話を聞いても「例年の2、3割程度。去年までの土日のほうがお客さんが多いぐらい」との声もありました。
たまに来る我々からすれば、かなり賑わっているように思えたのですが、現状はまだまだなのですね。
そんな松島の海岸線=国道45号線沿いに建つのが、今回の質問にあった松島交番。 ふつう交番といえば、交通の状況を確認しやすいように道路側を向いていると思うのですが……。
実際の建物は五大堂をモチーフにしたもので、通常の交番の無機質な感じと違って親しみやすさはあるのですが、たしかに国道側から見ると窓もあまりなく、正直コレで交通の状況などをチェックできるのか疑問です。
国道沿いを歩く観光客に聞いても「これ交番だったんですね」とか「ふつう交番といったら道沿いに正面が来るでしょ」といった反応がほとんど。 地元の方も「言われてみると不思議です」とおっしゃっていました。
松島交番の所長さんに直接、疑問をぶつけてみました。 芳賀優警部補によると、何の事はない……松島交番は国道に背を向けているというよりも、むしろ松島の玄関口であるJR松島海岸駅のほうを向いていたのです。
なるほど、たしかに。建物の方向として、道路よりも駅を選んだわけですね。
道路が直接見えない事に不便やデメリットはないか聞いてみましたが、混雑の状況などは音でも分かるし、パトロールや立番などもしているので、不便は感じないという事でした。
現在の松島交番は、5年前に改築・移転された物。 元々観光桟橋近くにあった交番が老朽化し建て替えが計画されたのですが、その際そもそもの立地を検討してはどうか……といった意見が県や町、そして住民からも持ち上がったのだそうです。
その際、地元の声を精力的に拾い集めた方がいました。 ホテル松島大観荘副社長の磯田悠子さんです。 私達は当時を知る(といっても5年前ですが)彼女を訪ねて、高台に建つ大観荘へ向かいました。
磯田さんによると、今年の松島には家族連れの姿が少ないそうです。 館内でも子どもの声が聞かれないのが寂しいとの事でしたが、代わりに多いのが、全国からの救援隊やボランティアの皆さん。 その結果、大観荘の宿泊客はこの夏、ほぼ平年並みの数を保っているそうです。
では今回のテーマ……松島交番です。 現在の場所へ移るまでの経緯とは?
磯田さんに、以前の敷地へ案内して頂きました。 実際に行ってみると、ああ……ココですかと、注意していないと見落としてしまう感じ。 観光桟橋近くとはいえ、国道がL字に折れ曲がった場所。 しかも敷地の奥まった場所に建っていた移転前の交番は、観光客には分かりにくい物だったようです。
その証拠に、交番の場所を教えても「見つからなかったんですけど」と戻って来る人もいたとか。 そんなわけで、交番の駅前移転計画があると聞いた磯田さんは観光業の立場から歓迎しつつ、1人でも多くの意見を聞こうと動き回ったのです。 磯田さんがお茶飲み話で聞いた限りでは、大方がやはり分かりにくい場所よりも、玄関口である駅前への移転を希望していたそうです。
交番の設置に住民の意見が必ずしも反映されるというわけではありませんが、結果的に観光業界の方が求めていたような「分かりやすい場所」という交番にはなったようです。
ただ、実は今の建物でも「え!コレが交番なの?」といった反応はあるのですね。 駅ではなく国道の側から近付くと、たしかに入口が分からない。 そもそも五大堂がモチーフであるため、交番っぽい形をしていない……難しいもんです。
今回の疑問、お分かりいただけましたか?
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[平成23年8月10日(水)放送]
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●Disc.71
「冷やし系名物でクールダウン!」
夏らしさが戻って来た8月の東北。
宮城とお隣・山形それぞれから、暑さをクールダウンしてくれる「冷し系」名物をご紹介しましょう。
まずは、 山形県発祥。あっという間に仙台でも広がりつつある「冷やしシャンプー」。
理容業界における革命的「アトラクション」を、私はじめて体験させて頂きます。
やって来たのは、おととしの開店以来、冷やしシャンプーを提供している青葉区宮町の理美容店「髪細工」。大変、好評を博しているそうですよ。
さっそく鈴木毅浩店長に冷やしシャンプーをお願いしたのですが、座って待っていてもなかなか現れません。
どこに行ったのかな〜と思っていると、冷蔵庫からシャンプーを取り出して来たのでした。
4℃までキンキンに冷やしているのだそうです。
おおっ!それは楽しみ!
そしてついに、冷やしシャンプーを頭髪に……。
うぉ〜っ!コレは予想以上につ……つべたい!!
よくあるメントール系シャンプーの冷却効果とは比べ物にならない、大げさに言えば氷のような感覚。本当に驚きました。
「髪細工」では、パンチの利いた最初のシャンプーには、冷却効果を高めるためお店独自の液体を配合していました。ある市販のオイルとの事なんですが、残念ながら企業秘密だそうです。
コンディショナー……仕上げのトリートメントと……初めての冷やしシャンプー。
頭の芯からクールダウン出来ました!
さて。続いては、仙台からの「冷やし系」新名物をご紹介。
青葉通りで「仙台あおば冷やし」なる看板を発見しましたよ。
青葉通り沿いの地下に店を構える「癒.酒.屋わおん」で、今月から提供が始まった「仙台あおば冷やし」。
旬の物や地元の食材を中心とした料理が自慢の店に、このたび登場したニューフェイスの正体とは?
注文してみると、出て来たのは白い平麺に黄緑色のソースがかかり、蒸し野菜をのせたキレイな料理。
これぞ「仙台あおば冷やし」です。
仙台産の米粉を100%使った麺に、ずんだのタレをかけた、見た目も涼しげなメニューが登場しました。
仙台発祥とされる冷し中華をモチーフにしたずんだのタレには、醤油とお酢も使用。スッキリとした酸味が楽しめます。
塩釜の藻塩をかければ、ピリッとしたアクセントが利いて、また違った美味しさになりました。
実はこの 「仙台あおば冷やし」、農業の振興などを目的とした仙台市の事業を活用して考案されました。
開発に名乗りを上げたのは、市内でラーメン店を展開する有限会社プラネットの杉山健一社長です。
杉山さんは、仙台の農産物を使った何か名物を育てられないか……との思いで開発に名乗りをあげたそうです。
仙台市からの補助金などは出ていませんが、市がPRを肩代わりしてくれるのだそうです。
仙台野菜は、六郷地区などの被災した農家の残った畑からも提供を受けています。
米粉&ずんだという条件を満たしていれば、アレンジは基本的に自由という事ですが、杉山さんはあくまで仙台発祥とされる冷やし中華をモチーフに作ったのだそうです。
杉山さんが経営する市内2軒のラーメン屋さんでも、食べられます。
当面は、「癒.酒.屋わおん」を含めた市内3つの店舗で提供される「仙台あおば冷し」。
杜の都の新たな名物としてどう成長するのか、注目です!
●「仙台あおば冷やし」提供店
@ 癒.酒.屋わおん
青葉区中央3-3-18 B1階
TEL 022-722-0560
A 仙台五郎
宮城野区福室字弁当二番25-2
TEL 022-259-1777
B ラーメンショップ中野栄店
宮城野区中野字柳原11-10
TEL 022-258-4044
●問い合わせ
「髪細工」
仙台市青葉区宮町4-7-19
TEL 022-399-9639
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もう一品♪
冷やして食べる大福「冷やし大福」が「うさぎや本舗SELVA店」から登場!
皮はもち米とでんぷんでつくり、食感はもっちもちのプルンプルン♪
あんこは甘さ控えめで、味わいも見た目にも清涼感のある仕上がりに。
味は「塩こしあん」「夏みかん」「抹茶」「苺」「カスタード」の5種類。
新しい食感と味わいに、リピーターが多い人気商品。
この夏限定の涼菓、是非お試しを。
「冷やし大福」 1個 140円
●問い合わせ
「うさぎや本舗SELVA店」
仙台市泉区泉中央1丁目4-1
TEL 022-374-4877
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