ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成23年12月21日(水)放送]
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「フレーフレーってどんな意味?」

今回は、T.Kさんからの質問です。
「応援の人がフレーフレーと言うのは、あれは一体どういう意味なんでしょうか?調べてもよく分からず、夜も眠れません。何か振るんでしょうか?」という内容。
さっそくリサーチです。

何にせよ、威勢の良いフレーフレーを聞く事で元気が出るというものです。
まずは、仙台二高を訪ねました。応援団は、女子1人を含む4人の団員が毎日、学校近くの河原で厳しい練習を行なっています。
練習中のところをお邪魔しましたよ。

ひとまず本来の目的は内緒にして、団長に直談判。色々つらい事があった2011年。ぜひ来たるべき年に向けて、宮城の皆さんをエールで元気付けて欲しい!
そんな申し出に、団員の皆さんは快く応じて下さいました。ではさっそく、お願いします。

「が〜んばれ〜!が〜んばれ〜!み〜や〜ぎ〜!!
頑張れ頑張れ宮城!頑張れ頑張れ宮城!」

体が熱くなるようなエールです。実に清々しい。ありがとうございます。
ところで、仙台二高のエールには「フレーフレー」という言葉は出て来ないのでしょうか?

団長の荒井俊太君いわく、定期戦やPR行進の際の「団長エール」という特別な場合を除いては「頑張れ」が、仙台二高のエールなのだそうです。
なるほど……でも、今回のテーマについては聞いちゃいましょうね。ズバリ、「フレーフレーってどんな意味なんですか?」

荒井君、少し考えてから「『奮え奮え』、つまり選手に気合を入れる際のかけ声で、日本語では?」と、答えてくれました。
他の団員達も似たような意見でしたが、自信があるという人はゼロ。やはり難しいでしょうか……。
さらにリサーチを進めることに。

画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 実はTBCのアナウンス部には、元応援団員がいます。旧二女高応援団長だったのが、大久保悠AN。
お願いして、屋上でエールを切ってもらいました。やっぱり本来の目的は内緒です。

「フレ〜フレ〜み〜や〜ぎ!フレ!フレ!宮城!フレ!フレ!宮城!」

威勢の良いエール。さすがに元団長だけあります!
エールが終わったところで間髪を入れず、質問。

「フレーフレーってどんな意味なの?」
「え……!?頑張れって事じゃないんですかね」

言葉に詰まる大久保AN。質問を続けます。

「何語?」
「え……エスペラント語ですか?」

さすがは大久保AN。知的なボケが瞬時に飛び出しました。
エスペラント語をご存知しょうか?ポーランドの眼科医にして言語学者ザメンホフが考案した、人工的な国際共通語。結局広まらなかったのですが……。
でも大久保ちゃん、多分それは違うぞ。

みんないまいち自信がない「フレーフレー」の意味を求めて、東北学院大学を訪ねました。
文学部の柴田良孝教授です。
先生によると、フレーフレーが日本語に入って来たのは、英語から……なんだそうです。
なるほど!しかしだからと言ってフレーは英語?でも、それだけぢゃないようで……。

「ドイツ語やオランダ語、ロシア語などにも似たようなかけ声がある」といいます。

つまり英語やそれに近い言語から、力を込め、気合を入れる時のかけ声が日本語に入って来たようなのです。
そして元々の言葉では、例えば船乗りのかけ声などとして16世紀にはすでに使われていたそうです。

ちなみに、元々の発音は「フゼー」とか「ハザー」といった感じだったようです。

なお「フレーフレー」は、英語圏の若者に聞いてもおじいちゃん達が若い頃、使っていたような古い言葉のようです。
今はまず聞かないし、使わないという、言ってみれば「死語」なのかも知れませんね。

ではその「フレーフレー」という言葉……日本に入って来たのは、いつ頃の事なのでしょうか?

柴田先生によると、永井荷風の「おかめ笹」という作品に「酔へば今だに處きらはず詩吟とフレーフレーをやる」とあります。
学院大の図書館で作品を探して見ると、ありました!たしかに「フレーフレー」の文字です。

1920年=大正9年に「おかめ笹」を発表した永井荷風。この頃すでに「フレーフレー」というかけ声が定着していた事を、文豪は作品をとおして図らずも教えてくれていたのです。
日本に英語が導入された明治時代に、この言葉もやって来たという事でした。

それが、日本語の「奮え」や「旗を振れ」といった語感と似ていたため意味も重なり、応援の際に使われるようになった……というのが、今回の疑問「フレーフレー」に関する調査結果でした。

仙台二高応援団の皆さん、柴田先生、どうもありがとうございました!



[平成23年12月7日(水)放送]
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「節電の冬 イルミネーションは?」

この冬も電力不足が懸念されているのは、皆さんご存じのとおり。節電の冬、街を彩るイルミネーションは、どうなっているのか?リサーチして来ました。

出かけたのは、泉区紫山。
ココはイルミネーションを頑張っているお宅が多いという事で、今年はどうなのか行って調べてみようというわけですね。
1軒だけ、生命保険のオフィスでイルミネーションを頑張っている所をすぐに見つけました。
ツリーやらソリやら……見事なものですが、それでも例年より規模を縮小して行なっているのだとか!コレで!?

では、一般のご家庭ではどうでしょうか?
コレがなかなか見つからない。町内のメインストリートはじめ、あちこち走ってもイルミネーションをしているお宅がないのです。
ようやく1軒見つけた時は嬉しかった〜!

去年からLEDに換えたというSさんのお宅は、イルミネーション歴14年目。
まだ紫山に住宅が少なかった頃から、そばを通る方に明るい気持ちになってもらおうと続けているそうです。

Sさんのすぐご近所に住むTさんのお宅でも、暗いニュースが多い中、イルミネーションぐらいの楽しみは良いのではないかと、控え目ながら今年も飾り付けを楽しんでいました。

青葉区桜ヶ丘にある宮城学院。
学外の方はなかなかお目にかかれない、とっておきのイルミネーションがあります。
礼拝堂に飾り付けられた白熱電球とLEDです。

宮城学院中高の宗教主事である酒井先生のお話では「キリスト教の学校であり、アドベント(キリストの誕生を待つ期間)は特別な意味がある。中止や縮小も検討したが、今年も温かい灯りをともそうという事になった」との事。
学生に話を聞いても、今年も見られて良かった……という肯定的な意見ばかりでした。

校舎や渡り廊下の電灯を消すなど、節電に取り組みながらのイルミネーション。
ココで学ぶ学生・ 生徒達に、今年も温かい光を届けます。

県内で最も規模の大きいイルミネーションといえば、間違いなくSENDAI光のページェントですよね。
今年は、保管していたLEDがすべて津波で流されてしまいましたが、何とか開催にこぎ着けました。

白っぽく見えるLED6万個は、東京・表参道から借りた物。
この他にも、多くの支援を得て開催に至った今年のページェントは、節電にも配慮した物だといいます。
開催時間を1時間短くして、約15%の電力消費量を削減。日数は以前に比べて増えていますが、経済効果を考えると、12月最初の週末には始まっていたほうが良いという判断なのだそうです。

光のページェントの場合は「宮城は元気に頑張ってる」というメッセージを全国に伝える……という点でも開催の意味はあると、実行委員会では話します。

家庭のイルミネーションにしても光のページェントにしても、皆で節電に取り組んでいる時に……という批判もゼロではないでしょうが、何か他の部分で節電に配慮しながら、見た人に温かい気持ちになってもらおうと灯りをともしている。
実際、私も見つけて感動!楽しませて頂きました。



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