ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
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[平成24年2月29日(水)放送]
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「免震構造の現場に潜入!」

今回は、宮城野区のM.N.えいたろうさんから質問を頂きました。

「3年ほど前に次女が県立こども病院にかかりました。その時、建物が免震構造という事だったので、震災の時にどのように揺れを軽減したか調べて欲しいのです」

というご依頼でした。
まずは、現場へ向かいました。

宮城県立こども病院。
高度小児治療が専門の病院で、2003年に総事業費160億円をかけて建設されました。
免震構造を採用……との事なんですが、建物の周辺には「地震のとき建物が動きます」という注意書きが何箇所か書いてあります。
え、「建物が動く」って?

大震災の当日、院内の様子はどうだったのか。林富(ゆたか)院長にお話を聞きました。
院長いわく「ガタガタという揺れではなく、船のように大きくユラユラと長い時間揺れた」のだとか。
免震構造特有の揺れだったという事でしょうか?

物が落ちるといった被害もほとんどなく、非常用電源で病院の機能はきちんと保たれたそうです。
あの揺れを思い出すと、話を聞いていてにわかには信じられない思いでした。

ただ地下に免震が入っていなかった、建物の外、車寄せのキャノピー=庇部分だけは倒壊したそうです。
幸いケガ人はいませんでしたが、免震構造とそうでない場所との被害の差を見るにつけて、その効果が際立った形です。

免震構造が入ったこども病院の基礎部分を見せて頂くと、ゴムで覆われた柱(支承といいます)がたくさん。
中にはバネ式のダンパーもあって、建物を支えています。まさに「縁の下の力持ち」ですね!

免震構造の建物は、市内中心部でも増えつつあります。
その1つが、ザ・レジデンス一番町。森トラストによる周辺の再開発に伴い、一昨年完成した29階建ての高層マンションです。

地下に入ると4階建ての県立こども病院に比べ、支承は太く思われます。
やはりココでも、地震の時には「建物が動く」のでしょうか?

免震の仕組みを、ザ・レジデンス一番町を施工した戸田建設(株)で聞きます。
免震構造のスペシャリスト、構造設計一級建築士の谷地畝(やちうね)和夫さんです。

単刀直入に……免震とはどういった技術の事をいうのでしょうか?
谷地畝さんは「建物と地盤の間に設置し、建物の代わりに揺れる事で地震の力を上に伝わりにくくする」と、免震について教えて下さいました。

地震で地盤が揺れると、支承が水平方向に変形して揺れを吸収。この働きでビルがユラユラ動くのです。
「建物が動く」とは、まさにこの事でした!
揺れが収まれば、当然元の位置に戻りますが、免震の建物は動いてもぶつからないように、周囲に隙間が設けられているのです。

実際、ザ・レジデンス一番町は震災のとき水平に最大20cm動いたという事です。
あの巨大な建物が……驚きました。

いっぽう従来の建物で行なわれて来た、いわゆる耐震。
同じ地震対策でも、そもそもの考え方が免震とは大きく異なるといいます。

谷地畝さんによると、耐震とは「大地震の際に建物の倒壊を防いで人命を保護する事を最優先とした、構造物の強化の事」。

それに対して免震は、中の家具や家財の転倒までをふせぎ、しいては財産を保護するというのが根底にある考え方だそうです。
病院など公共性の高い施設は、大きな地震のすぐ後でも機能しないと大変ですよね。
免震は、そうした建物の「機能」をも守る技術といえるのです。



[平成24年2月15日(水)放送]
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「ご主人をオシャレに!春夏トレンドアイテム」

今回は、奥様必見!今シーズンの春夏、お宅のご主人をひと際おしゃれにスタイルUPさせるファッションアイテムを、ご紹介です。
街を歩く奥様がたに話を聞くと、ご主人の服装に対して「地味」とか「ワンパターン」とか、けっこう辛辣な声が聞かれるんですね。

そこで最新の春夏ファッションアイテムを求めて、まずは青葉区一番町の藤崎にお邪魔しました。
ところで「震災特需」などと呼ばれ、業績好調な仙台の百貨店。紳士服の分野でも、変化が起きているといいます。

紳士服バイヤーの小笠原さんによると、仙台以外の地域から復興で入って来る方が増えた結果、特に男性客がとても多くなっているそうです。
例えばこの秋冬、メンズのセーター類は前年比130%だとか!コレだけの盛り上がりは、入社17年で初めて……と小笠原さん。
また、カシミアのセーターなど高級品の売れ行きが好調なのも、震災後に顕著な傾向なのだそうです。

それでは、来たるべき2012春夏のトレンドをご紹介頂きましょう。
小笠原さんがオススメするのは、カーディガン。
シャリ感のあるコットン素材で、前立て部分の白い縁取りに、白いボタンが印象的です。従来のカーディガンのイメージを覆すデザインですね。

この他にも、紳士服売り場ではカーディガンが多数展開されています。しかも、春夏らしい明るい色味の物が多いようですね。

ココで小笠原さんから、様々なスタイルに応用できるワンポイントアドバイスを頂きました。
カーディガンの袖口から見えるワイシャツを折り返してみましょう。
この部分がワンポイントになって、若々しさや躍動感を演出する事ができるのですね!なるほど。

さらに、軽快でカジュアルな春夏カーディガンですからストールを合わせれば、より上品な雰囲気もプラスできるという事でした。

 カーディガン \10,290
 ストール \8,295

<問い合わせ>
藤崎
TEL:022-261-5111


ところで街の声を集めていたところ、奥様方からはこんなリクエストも聞かれました。

「スーツかカジュアルしかないので、その中間がほしい」
「だらしない格好はイヤ!ジャケットとか着て欲しい」
「オシャレに出かけてくれたら……」

一緒に出かけるご主人にはビシッと決めて欲しい!
今度はスペイン発のブランド「ZARA」で奥様必見、大人の男性のお出かけファッションをリサーチです。

2階メンズフロアをウロウロしていると、もう春物の陳列が始まっています。
メンズセクションのマネージャー高橋さんに、今季のアイテムからトータルコーディネートしてもらいました。いかがですか?

ココでもやはりストールが来ていました!
手頃な価格で、全体の印象を大きく変えられる便利なアイテムです。
何本か揃えておけば、コーディネートも自由自在。
顔周りを明るく見せたりする効果もあるそうです。

ジャケットは肘部分につぎはぎをデザイン化した「エルボーパッチ」がついた物。
クラシックなディテールで、ミドルの男性にも取り入れやすいポイントなのだとか。

さらに、下半身はポケットのついたミリタリー調のカーゴパンツが今の気分。
裾をロールアップして履けば、軽快な印象のワンポイントが作れます。
先ほど教えて頂いたシャツの袖まくりと、同じ要領ですね。

春夏アイテムを提案して頂きましたが、とはいえまだまだ寒い日が続くという事で、最後に軽量アウターをご紹介。
ベージュのマウンテンパーカーを羽織れば、軽やかな印象を出しつつ、春先の寒さで震える事もなさそう。
春先取りのファッションを、皆さんもぜひ。

 ジャケット \10,990
 ストール \3,990
 Tシャツ \3,290
 カーゴパンツ \6,990
 靴 \6,990
 マウンテンパーカー \13,990

<問い合わせ>
ZARA仙台店
TEL:022-217-2101



[平成24年2月1日(水)放送]
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「かぜとインフルエンザの違いは?」

今回のご質問は、石巻市にお住まいのM.N.不死鳥さんから頂きました。
この方、おととし新型インフルエンザを患い、辛い思いをされたそうですが、最初はかぜかな……と思ったといいます。
そこで「かぜとインフルエンザの違いを教えて下さい」というご質問を下さったのでした。

これは私も気になります。
フリップを手に街行く人に聞いてみますと、症状の違いを指摘する方が多くいらっしゃいました。
インフルエンザのほうが発熱や節々の痛みがひどいというのですね。
僕は記憶にある限りインフルエンザにかかった事はないのですが、たしかに経験者に聞くとそんな印象もあります。

じゃあそもそも「かぜって何だ?」という疑問も出て来たりして……。
これは専門家の意見を聞かなければ。

東北大学病院の感染管理室を訪ねました。
風邪もインフルエンザも、まだまだ要注意の季節。
感染症が専門の具芳明先生に、風邪とインフルエンザの違いをズバリ!お答え頂きます。

具先生によると、まずインフルエンザというのは特定のウイルスによって引き起こされる伝染病で、突然の発熱や関節・筋肉の痛みがひどいといった症状があるそうです。
皆さんのイメージにあるとおり、一般にインフルエンザはかぜに比べて症状が重く、場合によっては命に関わる病気。数種類のウイルスが毎年少しずつ形を変えながら流行します。

それなら、かぜって一体何なんでしょうか?
インフルエンザについて分かると、自然に出て来る質問ですよね。

具先生は驚くべき話をして下さいました。
何となく喉が痛い、とか何となく熱がある、といった症状=いわゆる「かぜ」を引き起こすウイルスは、何と200種類以上あるというのです!

よくかぜの特効薬やワクチンがないと言われるのは、作っても意味がないから。
つまり、200種類以上のウイルスに対応するのは難しいし、かぜの場合、かかっても症状が軽い場合がほとんど……というのがその理由なのだそうです。

冬場、寒い外に長時間いて熱が出るような事がありますよね。この場合のかぜも、ウイルスが原因なのでしょうか?

実はこうした場合、体力や免疫力が下がってしまい、体に入ったウイルスが悪さをしやすい状況になっているそうです。
規則正しい食事や睡眠など、生活習慣から気を配り、体力を維持するのが有効な予防法……との事でした。

この他、人混みに近付かない、マスクをする、うがい・手洗いをするという基本的な事が、かぜとインフルエンザに共通する予防法なのでした。

最後に具先生に、巷でよく言われるかぜやインフルエンザに関する俗説についてお聞きしました。

「人に移すと治るって本当でしょうか?」

いやいや、これでもし「そうです」というお答えだったら、放送しづらいですよね(笑)。
具先生は「人に移った頃に治ってるのです」とおっしゃいました。
かぜやインフルエンザの症状がひどいのはせいぜい数日。つまりウイルスが周りの人に移って発症した頃に、移した本人は治ってる……そういう事なのです。
やはり移さないというエチケットは、大事という事ですね。

今回のかぜとインフルエンザの違い、お分かりいただけましたか?



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