ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


FAX:022-229-2385 MAIL:watch-in@tbc-sendai.co.jp



[平成24年10月31日(水)放送]
画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 ●Disc.99

「角田でサトウキビ!?」

今回は角田市にお住まいの細川栄子さんから、ハガキで情報を頂きました。ありがとうございます!

「今年、サトウキビを植えてみました。暑かったせいでしょうか、収穫が楽しみです。ぜひ見に来て下さい」

ええ〜っ!思わずひっくり返りそうになりました。
サトウキビといえば、沖縄や奄美地方を中心に栽培されている南国系の作物。角田で、東北で、そんな物が育つのか!?
疑問を抱えつつ訪ねてみますと何と何と、情報のとおりサトウキビが高さ3m以上にまで大きく生長していたのです。

細川さんによると、千葉県の生産者から取り寄せた苗を5月に初めて植え、さしたる苦労もないまま順調にココまで来たという事でした。

そもそものきっかけは、テレビで山形県の方が芋煮の食材をすべて県内産の物で調達出来ないかと、サトウキビからの砂糖作りにチャレンジしていたのを観て「宮城でも出来るでしょ」と思ったのだそうです。
好奇心旺盛、何でもひとまずやってみようという、細川さんの行動力にも感服です。

聞けば、10月末はそろそろ収穫の時期なのだとか。
ココまで順調に生育したとはいえ、やはり霜に当たるとひとたまりもないとか……。
その前に刈り取りを行ないます。
お手伝いさせて頂く事にしました。

作業はいたって簡単。
ノコギリで根元を少しひくと、結構あっさりとサトウキビを刈る事ができました。
20本ほど植えてあったサトウキビを、一部を残してあっという間に収穫したのでした。

ところで東北でサトウキビを収穫できたのって、やっぱりスゴイんですよね?県内各地のJAに確認した結果、生産者が1軒もなかった事はその証拠だと思うのですが……。

細川さんが苗を買ったという千葉県の生産者に、電話で聞く事にしました。
東金市の南国物産という会社の、平原章さんです。

平原さんによると、サトウキビの北限はせいぜい関東地方だろうと考えていたそうで、収穫できたと聞いて「あっぱれ!」と喜んで下さいました。

実は平原さん、サトウキビの産地として知られる鹿児島県は種子島の出身。
千葉県に移住してからもサトウキビ作りに挑戦したものの、2年ほどは試行錯誤の連続だったといいます。
そんな経験があるからこそ、東北で収穫成功という報せに驚かれたのでしょう。
「温暖化という話は聞いてたけど」と、少し興奮されていました。
あるいは、今年は特別暑かった事の影響もあるのかも知れません。

ちなみにサトウキビといえば、言わずと知れた黒糖の原料。
圧搾機で搾った果汁を、あくを取りながら加熱……黒くなるまで煮詰めて行きます。
平原さんも千葉県でサトウキビから黒糖を作っていますが、作業には普通、専用の機械が必要となるそうです。

細川さんのお宅にもちろん専用の機械はありませんが、何とか黒糖を作れないものかと、チャレンジしてみました。
サトウキビの皮を剥いで小さく切り、水を足しながらフードプロセッサーで細かくします。

残念ながら機械の力を借りられるのは。ココまで……。
細かく砕けたら、布袋に入れて果汁を搾ります。きちんと搾ろうと思うと、かなりの力仕事でした。
あとは搾り汁をフライパンで煮詰めて水分を飛ばすのですが、ココからの作業も結構な根気を必要としました。
待つ事ゆうに20分以上!

ようやく完成です。
水分が飛んだところ、こげ茶色の黒糖がフライパンの上に出来上がっていました。
いや〜感激感激。あっという間に固まり出すので、へらでこそぎ落として皿にとります。

細川さんと2人でおそるおそるかじってみると、おおっ少し苦味はあるものの、まさしく黒糖の味が!
おそらくは初の、県内産サトウキビによる黒糖です!!

細川さん、あなたはスゴい。
不可能を可能にした細川さんのチャレンジ精神に、思わずうなってしまう取材でした。
将来は、もっと規模を広げてみたいと話して下さいました。
ありがとうございましたm(-.-)m



[平成24年10月17日(水)放送]
画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 ●Disc.98

「キノコラッシュin太白山」

今回は太白区にお住まいの、菱沼さんとおっしゃる方から情報を頂きました。
「太白山で、毎年あまり見かける事のないキノコが今年はたくさん生えているんです」
という内容です。

キノコ採りのシーズンですね。
さっそく太白山で菱沼さんと待ち合わせです。
菱沼仁平さん(79)は、太白山に親しむ事70年。キノコ採りだってベテランという方なのですが、今年はそのキノコが数多く出ていて驚いているのだとか。

菱沼さんに案内されて山の中をグングン進んで行くと、林道から少し入ったところで、白いキノコが群生しているのを見つけました。
落ち葉の上に、高さ5センチほどのキノコがライン状に生えています。

このキノコ。菱沼さんいわく、太白山にカモシカが住み着いたココ20年ほどでちらほら見かけるようになったという事ですが、今年はどういうわけか特に数が多いのでした。

菱沼さんの見立てでは、表面に白い毛のようなものが生えているので「シロケシメジモドキ」との事です。
確証はないそうですが、何と鑑定を待つまでもなく菱沼さん、このキノコをもう食べてしまっていました。しかも何年も!
「何ともないよ」とおっしゃいますが、やはりちょっと心配。
仙台キノコ同好会に持ち込んで、鑑定して頂く事にします。

その前にちょっと寄り道。八木山のTBC構内です。
ウォッチン田んぼの周りにたくさん生えていたキノコ(これも例年は見ないんです)を採取。
ついでに、コチラも鑑定をお願いしちゃいます。
食べられるキノコなら、ウォッチン田んぼのお米と、キノコご飯……なんてね。

お邪魔したのは、仙台キノコ同好会の佐々木勲会長のお宅です。
さっそく、菱沼さんが太白山で見つけたキノコから鑑定スタート。
ルーペでしげしげとご覧になっていますが、結果はまもなく出ました。

「ケシロカヤタケです」

な、何と!菱沼さんの予想とは違う名前が!大丈夫でしょうか?
この点について佐々木会長は「キノコには地方名があるから、我々が知らなくてもその土地で呼び慣わされている名前なのでしょう」と解説。
いずれにしても、そんなに珍しいキノコではないようで、昔から食用にされており、この時期になると産直などでも出荷されているという事でした。

食べられるキノコだったから良かったものの、皆さんは自分で採った物をはっきり種類が分かる前に口にしないで下さいね。

ところで今回のケシロカヤタケのように、特定のキノコがある年大発生する事は、実はよくあるのだそうです。
環境がたまたま適していたとかで、豊作になるのだとか。
マツタケが豊作という年だってあるわけですね!

さて。続いてはウォッチン田んぼの近く、TBC構内で見つけたキノコを鑑定して頂きます。
さぁ果たして、キノコご飯の夢は叶うのでしょうか?
今度は、すぐに答が出たようです。

「アカヤマタケです」

会長、食べられますか?

「分析したら毒の性分が検出されたそうで、食べられません」

ガックリ……。実はこのアカヤマタケ、少し前まで食べられるキノコに分類されていた事もあるとか。
鑑定精度の向上や成分の解明などで、食べられるかどうかの判断が変わる事もあるそうです。
キノコの世界は深いなぁと思いました。



[平成24年10月3日(水)放送]
画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 画像 ●Disc.97

「むすび丸の太っ腹なヒミツ」

今回のご質問は、太白区にお住まいの大場さんから頂きました。
「私たち家族はむすび丸の大ファン。主人が県庁前の工事現場で光るむすび丸を見たそうです。一体、何なのでしょうか?どこかでGETできるのですか?」

なるほど、これは非常に興味深い。
光るむすび丸は、仙台市内あちこちの工事現場に夜間出没するという事で、ちょっと探してみたのですが、駅前で見つけましたよ〜。
仙台駅西口、名掛丁入口からペデストリアンデッキに上がるエスカレーターの新設工事。その現場に、お目当ての光るむすび丸がいたのです!

さっそく現場にお邪魔して、お話を伺いました。
この光るむすび丸、ユラユラ風船のように揺れていますが、可愛いですね。なんだろ?
現場にいらした(株)キナンの中里さんによると、工事現場を照らす投光機なのだそうです。

和歌山県の建設機器会社キナンが、宮城県内各地の工事現場にレンタルしている物で、現在30体が活躍中とか。
一般への販売はありませんが、イベントなどへの貸し出しには対応するとの事です。

なるほど……しかし、なぜ投光機にむすび丸を採用したのでしょうか?
中里さんいわく、震災復興で全国各地から業者が入っている中、この業界は外から大変分かりにくい。そこで、人気のあるむすび丸を投光機に用いる事で、小さなお子さんの目に留まるなど家族の話題にして頂けたら、という事なのでした。

現場の方にも評判は上々なようで、通常の投光機に比べバルーンタイプであるため軽い!
しかも職人さんも和める、現場が明るくなる、そんな効果も期待できるそうです。

ここでちょっとイヤらしい質問を、中里さんに。
人気者のむすび丸だけあって、使用料も結構かかったのではありませんか?
すると、意外な事に中里さんの答は「NO」。
つまり、むすび丸はキャラクター使用料が一切かからないというのです。

へぇ、それは知りませんでした。
キャラクターを個人的な使用をのぞいて使う場合、著作権者に許可を得た上で使用料を払うのが一般的です。
しかし、むすび丸はその使用料を取らないといいます。さすが太っ腹……という事なんでしょうか?

むすび丸が本当に太っ腹なのか。確認すべく、県庁で待ち合わせをしました。
むすび丸がエレベーターから降りて来るだけで、ロビーにいた人が視線を送ります。やっぱり人気者なんですね!

仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会事務局の浅野さんによると、たしかにむすび丸を使ったグッズを作るなど、キャラクター使用上の料金は一切かからないとの事。
手続きは、事前に使用イメージを申請したうえで完成写真を提出するだけと、とても簡単。
みんなにむすび丸と親しんで欲しいという思いの表れではないでしょうか。

使用上いくつかのルールがありますので、主なものをご紹介しましょう。

1.むすび丸は白米と黒い海苔がトレードマーク。勝手に色を変えないでね。
2.縦横の比率はそのまま!勝手に背を伸ばしたり、横に太らせたりしちゃダメだよ。
3.むすび丸のイメージを傷つけるような使い方は絶対しないでね!

以上を守った上で、実際にむすび丸の使用例としてユニークなものが過去にもありました。
例えば、県ボーイスカウト連盟の帽子やバンダナにプリントされたり、地域のお神輿に乗せてもらった事もあるのだとか。
へ?むすび丸のお神輿って何だ??想像がつきません……。

事務局で連絡先を教わり、むすび丸のお神輿を作ったという登米市迫町の子ども会に連絡してみる事にしました。
去年7月の夏祭りに使ったという事で、当時の代表である氏家元子さんに「実物を見たい!」とお願いすると、何と「毎年違う物を作るので、去年の物は解体してしまってもうない……」とのお答。
う〜む残念、実物がないとは。仕方ありません。お写真をお借りする事にしました。
拝見すると、手作り感があってナイス!可愛いですね。

氏家さんによると、震災からの復興に向けて頑張っている時期に子ども達が絵を描きやすいキャラクターという理由で、皆で話し合いむすび丸を使う事に決めたそうです。
なるほど、描くのが簡単というのは分かる気がします。

地域の夏祭りに一役買ったむすび丸。制作の手続きも、事前に使用許可を申請し後から出来上がりの写真を送るという簡単な物だったそうです。

むすび丸は宮城を舞台に大活躍!皆を元気づけているのでした……。


バックナンバー  最新版
BACK
line
UP↑