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●Disc.105
「街で見つけたユニークな駐車場」
今回は、仙台市内で見つけたとってもユニークな駐車場を取材して来ました。 貴方もきっと、車を停めたくなるはずです!
まずたどり着いたのは、仙台駅そばの立体駐車場「やまいち花京院パーク」。
ひとまず係員に誘導され車を入れてみますが、一見ふつうのタワー型の機械式駐車場です。
車を止めてパレットから出ると、シャッターが閉まります。そのシャッターを良く見ると、通常の駐車料金やサービス内容などの他に、手書きで何やら書いてあるぢゃありませんか。
「冬の緑茶は×」
何だ……こりゃ?「緑茶は体を冷やすと言われているので、冬にはオススメ出来ません」といったような、雑学というか蘊蓄。 よく見ると、他のシャッターにも「マヨネーズの保存について」や、「爪から分かる健康判断」みたいなものが書いてありますね! そうかなるほど……って納得してる場合ぢゃありません。
一体なぜ、こういうものをシャッターに書いているのでしょうか? 三上所長によると、車が出て来るまでの待ち時間を退屈せず、楽しんで頂くための工夫なのだとか。
さらに、同じ目的で待合スペースには「なぞなぞ」を用意しているんですね。 ご丁寧に、ボードに全部で5問。スタッフみんなで知恵を出し合って、1週間に1度新しい問題に更新しているそうです。 お客さんにもこのなぞなぞのファンがいて、次もまたココに停めようと思うのだそうですよ。
皆さんもなぞなぞ、ちょっと考えてみて下さい。正解は後ほど。
Q1.「いつも『進め』とアドバイスしてくれる野菜は?」 Q2.「点々をつけると石になっちゃうお寿司屋さんの食べ物は?」
もちろん「やまいち花京院パーク」では、駐車場本来のサービスにも力を入れています。 140台近く入るタワーパーキングの2台分に、電気自動車用のコンセントを備えています。 自宅や販売店での充電が多い電気自動車オーナーにとって、貴重なスポットです。
所変わって国道45号線から入ってすぐ、宮城野区鉄砲町にある駐車場「システムパーク鉄砲町」。 ココも時間貸しの駐車場としてはとても珍しい、電気自動車用の充電器を備えています。
ドライバーにとって貴重なスポットのはずですが、そもそも電気自動車はまだ台数が少ないですよね?
担当の天谷さんにお話を聞くと、コンセントの利用は月に1台あるかないか……だとか。 全国およそ4,000ヵ所で駐車場を運営する福井県のベンチャー企業が、電気自動車用コンセントを設置した駐車場は、わずかに60近く。東北ではココ1ヵ所だけとの事です。
撮影のあと天谷さんに、電気自動車LEAFに乗せて頂きましたが、カーナビに「充電場所を探す」というモードがありボタンを押しても、ほぼ販売店しか見つかりませんでした。 それ以外の充電スポットは仙台市内でもわずかに数ヵ所というのが現状です。
そうした状況に、時間貸し駐車場の側から風穴を開けて行こうという「先行投資」の形が、ご紹介した2ヵ所の駐車場なのです。
どちらの担当の方も「月に1台利用があるかないか」「閑古鳥が鳴いている状態」などと話していましたが、自分達のやっている事の将来性を信じて、取り組んでいる姿が印象的でした。
≪なぞなぞの答え≫ Q.1……ゴーヤ(Goや!) Q.2……しゃり(点々をつけると「砂利」)
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